表題の連載を始めます。テキストはこれまでと同じく Imre
König 著「CHESS FROM MORPHY TO BOTWINNIK」です。
本書は4編から成り、この編が最後の編となります。章構
成は次のとおりです。
第1章 キングズ・ギャンビット受諾
第2章 現代のキングズ・ギャンビット受諾
第3章 キングズ・ギャンビット拒否
第4章 続・キングズ・ギャンビット拒否
キングズ・ギャンビットは不思議な戦法です。白の最弱点
はf2の地点(1.g4 e5 2.f3?? Qh4#)なのにそのポーンを相
手に差し出してしまいます(1.e4 e5 2.f4)。昔なぜこのよう
な戦法が成立するのか疑問に思っていました。それであ
る時から思い切って何十局も指してみました。ポーン損の
ままなすすべもなく負かされるのかと思っていましたが結
構普通に戦えました。ポーン損の代償として得られる主導
権の効果やセンター制圧の威力などを実際に知ることが
できました。それ以来主導権や代償が得られればあまり
ポーン損にこだわらなくなりました。またこの戦法をレパー
トリーにすればルイ・ロペスだけでなくペトロフも覚える必
要がなく、時間の節約にもなるという利点もあります。
コメント (8)
お久しぶりです
ところでyamagishiさんのキングスギャンビットの実戦の成果はどうですか
わたしにとっては「難しすぎる」定跡です
ナイドルフポイズンドポ―ンよりはるかに難しいと思います。それはこの作戦の宿命でしょうか
それともいい作戦の立て方があるのでしょうか
とにかくフリッツで研究しても扱いにくい(必勝法をあみ出しにくい)戦型に思えるのですが
投稿者: バカボンのパパ | 2006年05月10日 02:38
日時: 2006年05月10日 02:38
今はキングズギャンビットを指していません。KGで勝率が悪いからということではなく、KGでも黒の作戦によっては退屈な局面になることがあり、どう指し進めて行ったら良いのか路頭に迷ったことがありました。そこで強くなるためにはそういった指し方もマスターする必要があると考えてルイ・ロペス(1.e4 e5 2.Nf3)に転向しました。しかし1.e4は黒のいろいろな戦法に備えなければならないので今はまた1.f4に転向しています。この機会に今度から1.f4 e5には2.e4でKGを指すつもりです。
ナイドルフ・ポイゾンド・ポーンは私も昔指していました。しかし棋風に会わないので止めました。駒が交換されて盤面がスカスカになり、しかも中盤で黒の手が極端に制限されて動かす駒がクィーンしかないと言うような局面に良くなります。こういう局面では手筋が発生し難いので私には向かないことが分かって止めました。
フリッツはギャンビットの分析には向かないと思います。主導権やセンター制圧の評価が数量化し難いので形勢判断がGMと異なります。KGは本で学ぶしかないです。
投稿者: Yamagishi | 2006年05月10日 13:25
日時: 2006年05月10日 13:25
>フリッツはギャンビットの分析には向かないと思います。
たしかに
その人間的な飛躍できる手を知りたいのですが
ただし逆にナイドルフ(シシリアン)くらいフリッツ分析にあっているのはないと思えます。
キングスギャンビットですが過去の統計でも白不利な局面が存在しています。というよりおそらく指し方がないのではという局面もあります
たしかにそれはポイゾン-にも存在するのですが
投稿者: バカボンのパパ | 2006年05月11日 01:49
日時: 2006年05月11日 01:49
>キングスギャンビットですが過去の統計でも
>白不利な局面が存在しています。というより
>おそらく指し方がないのではという局面もあ
>ります
具体的な手順を教えてもらえますか?キングズ・ギャンビットの本ではどのように書いてあるか(あるいは本に書かれていない未知の手か)調べてみたいので。
GMレベルでKGが流行らなくなったのは大きく二つの理由からです。一つはシュタイニッツの登場以来受けの技術が大きく進歩して以前のようにKGの攻撃が猛威を振るえなくなったからです。もう一つはもともとギャンビットをしなくても白には主導権があるのでルイ・ロペスなどの定跡が進歩してリスクの大きいKGを指す理由が薄れてきたからです。
GMレベルのシシリアン・ナイドルフで 6.Bg5 があまり指されなくなったのは黒にポイゾンド・ポーンで来られて勝てない(引き分けに終わる)ことが多くなったからだと何かの本に書いてありました。
投稿者: yamagishi | 2006年05月13日 09:09
日時: 2006年05月13日 09:09
わかりました。興味深い手順があるので、まとめて後で補則の形でブログに参加しますね
ポイゾンド-についても、同様のようですがわたしの中では
ノ―マルな変化>ナイドルフP-Pawn>キングス・G
というようにまだ打開できるような位置付けにあります。GMレベルでは結論出ているようですが・・・・
というより、ナンの本やちまたの結論とは別に打開できる順もいくつか見つけてしまいました。
定跡の革新か、わたしの勘違いか、検証してみたいです(というより一応実戦で使えそうです)
キングスGについては今のところ発見できそうにないです。
むしろ、黒サイドの応手にもっと有効な順がどんどん見つかりそうなのだ・・・・・
投稿者: バカボンのパパ | 2006年05月13日 21:59
日時: 2006年05月13日 21:59
わかりました。興味深い手順があるので、まとめて後で補則の形でブログに参加しますね
ポイゾンド-についても、同様のようですがわたしの中では
ノ―マルな変化>ナイドルフP-Pawn>キングス・G
というようにまだ打開できるような位置付けにあります。GMレベルでは結論出ているようですが・・・・
というより、ナンの本やちまたの結論とは別に打開できる順もいくつか見つけてしまいました。
定跡の革新か、わたしの勘違いか、検証してみたいです(というより一応実戦で使えそうです)
キングスGについては今のところ発見できそうにないです。
むしろ、黒サイドの応手にもっと有効な順がどんどん見つかりそうなのだ・・・・・
投稿者: バカボンのパパ | 2006年05月13日 21:59
日時: 2006年05月13日 21:59
>KGでも黒の作戦によっては退屈な局面になることが
たとえば、このような変化ですか?
1.e4 e5 2.f4 ef4 3.Nf3 g5 4.h4 g4 5.Ne5 Qe7
投稿者: nanao | 2006年05月14日 02:03
日時: 2006年05月14日 02:03
>>KGでも黒の作戦によっては退屈な局面になることが
>
> たとえば、このような変化ですか?
>
> 1.e4 e5 2.f4 ef4 3.Nf3 g5 4.h4 g4 5.Ne5 Qe7
うーん、それはまだ気の抜けない局面かもしれません(6.d4 d6 7.Nxg4 f5 8.Nf2 Nf6 9.Bxf4 Nxe4 10.Qh5+ Kd8 11.Be2 Nf6 12.Qf3 Nc6 13.c3 )。
「退屈な局面」というより「味気ない局面」といった方が良いのかもしれません。例えば QGD でこんな局面があります。
1.e4 e5 2.f4 Bc5 3.Nf3 d6 4.Nc3 Nf6 5.Bc4 Nc6 6.d3 Be6 7.Bb5 a6 8.Bxc6 bxc6 9.fxe5 dxe5 10.Qe2 Qd6 11.Be3
まだまだ戦いは続くけれどKG派にとってはあまり面白みのない局面だと思われます。f列が開いているけれどまだほとんど使い道がありません。こんな局面にするためにKGをやっているんではないんだぞと言いたいような局面です。
投稿者: yamagishi | 2006年05月14日 14:47
日時: 2006年05月14日 14:47