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「キングズ・ギャンビットの不思議」第13回

第2章 現代のキングズ・ギャンビット受諾

キングズ・ギャンビットの最近の動向

本局の白は黒に f4 のポーンを強固に支える暇を与えな
いうちにセンターの支配を目指します。この戦型は第二
次世界大戦の前に人気が出たばかりです。しかしキング
ズ・ギャンビット自体があまり流行っていないので定跡の
進歩はゆっくりとしています。

【第13局】サンタシエレ(A.Santasiere) - レビン(J.Levin)
米国選手権戦、1946年

  1.e4 e5 2.f4 exf4 3.Nf3 Nf6

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  4.Nc3

4.e5 も面白い手です。旧来の手順は次のようになってい
ます。

(a) 4.e5 Nh5 5.d4 d5 6.c4 Nc6 7.cxd5 Qxd5 8.Nc3 Bb4
9.Kf2 Bxc3 10.bxc3 Bg4 11.Be2 O-O (レティ(Reti)対ニ
ホルム(Nyholm)、アバジア(Abbazia)、1912年) 黒が優勢
です。

(b) ケレス(Keres)の指法 4.e5 Nh5 5.Qe2 Be7 6.d4 O-O
7.g4 fxg3e.p. 8.Qg2 d6 9.hxg3 Bg4 10.Be3 (シュピールマ
ン(Spielmann)は 10.Nh2 を推奨していましたが 10...Nxg3
11.Nxg4 Nxh1 12.Qxh1 Bh4+ と逆襲されます) Nc6
11.Nc3 dxe5 12.d5 Nb4 13.Nxe5 Qc8 (バンドビル
(Bandvir)対トルシュ(Tolush)) 黒が優勢です。

  4...d5 5.exd5 Nxd5 6.Nxd5 Qxd5 7.d4 Be7

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  8.c4

通常の 8.Bd3 よりも厳しい手です。

  8...Qe4+ 9.Kf2 Bf5 10.c5

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  10...Nbd7

10...Nc6 と指す方が良く 11.Bb5 Qd5 12.Bxf4 O-O-O
13.Be3 Bf6 14.Qa4 Be4! で形勢互角です(キーニンガー
(Kieninger)対エリスカセス(Eliskases)、シュツットガルト、
1939年)。

  11.Bb5 c6 12.Re1 Qc2+ 13.Qxc2 Bxc2

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  14.Bxf4! Nf6 15.Bc4 Rd8 16.Re2 Be4

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  17.Rae1 Ng4+ 18.Kg1 f5 19.Be6 g6

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20.Bxf5 に備えた手です。

  20.Ng5 h5

21.Nxe4 と 21.Nf7 を同時に防ぐ手はありません。

  21.Nxe4!

この手は 21.Nf7 Bf6 よりもずっと強い手です(黒はまだ
頑張れます)。単純化して勝ちの収局に導く手法は参考
になります。

  21...fxe4 22.Bxg4 hxg4 23.Rxe4 Rh7 24.Bd6 Rd7
  25.Kf2 Kd8

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  26.Bxe7+ Rdxe7 27.Rxe7 Rxe7 28.Rxe7 Kxe7
  29.Kg3 Ke6 30.Kxg4 Kd5 31.Kg5 Kxd4 32.Kxg6 1-0

Y060614H.GIF

この試合には人々が今でもキングズ・ギャンビットに結び
付けたがる華麗な手筋が見られません。しかし明快で論
理的な試合で、現代の基準に照らしても好局に値します。

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2006年06月14日 20:13に投稿されたエントリーのページです。

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