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「キングズ・ギャンビットの不思議」第18回

第4章 続・キングズ・ギャンビット拒否

ファルクビア逆ギャンビット(Falkbeer counter gambit)

この戦法は(1950 頃までの)過去100年間に専門家達の
見解が絶えず変化した布局です。モーフィー(Morphy)や
ピルズベリー(Pillsbury)のような攻撃型の選手達はこの
戦法で成功を収めました。しかしチゴーリン(Tchigorin)や
後のレティ(Reti)やケレス(Keres)のような真のギャンビッ
ト選手達は一時的な主導権のために黒が 3 手目にポー
ンを犠牲にする余裕はないと考えていました。最新の定
跡では白が犠牲ポーンを維持しようとすれば困難に直面
するが返却すれば僅かな有利を保持できると考えられて
います。

モーフィーの指法

本局はファルクビア戦法の初期の実戦例で、逆ギャンビッ
トの基本的な構想を包含しています。

【第18局】シュルテン(J.W.Schulten) - モーフィー(P.Morphy)
ニューヨーク、1857年

  1.e4 e5 2.f4 d5

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  3.exd5 e4 4.Nc3 Nf6 5.d3

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  5...Bb4

この手は近年まで不変の手でした。クラパレド(Claparede)
は 5...Bf5 を推奨し以下 6.Qe2 Qe7 7.dxe4 Nxe4 8.Nxe4
Qxe4 9.Qxe4 Bxe4 10.c4 Bc5 11.Bd2 c6 で黒優勢とし
ていました。

  6.Bd2 e3!

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この局面に対するモーフィーの洞察力を際立たせるこの
手は定跡でもまだ最善手とみなされています。戦いは e4
の地点を中心に行なわれています。しかし黒はいつまで
もこの地点を死守できないので e 列の開放に活路を求め
ます。

  7.Bxe3 O-O

この手も最善です。多くの人は 7...Nxd5 でポーンを取り
返したがりますがそれは 8.Bd2 Bxc3 9.bxc3 O-O (9...Qf6
10.Ne2 Bg4 11.h3) 10.Qf3! で白が万全です。

  8.Bd2 Bxc3 9.bxc3 Re8+ 10.Be2 Bg4

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  11.c4

11.h3 は 11...Qxd5 12.hxg4 Qxg2 です。

  11...c6 12.dxc6

ここで 12.h3 は 12...Bxe2 13.Nxe2 Qe7 で白はキャッス
リングに支障をきたします。

  12...Nxc6 13.Kf1 Rxe2 14.Nxe2

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  14...Nd4 15.Qb1 Bxe2+ 16.Kf2 Ng4+ 17.Kg1

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  17...Nf3+! 18.gxf3 Qd4+ 19.Kg2 Qf2+ 20.Kh3 Qxf3+
  21.Kh4 Nh6 0-1

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...Nf5+ から ...Qh5 の詰みが受かりません。

本局は古典となっていて、布局定跡や攻撃手法で改良が
進んでいない初期の数少ない実戦例の一つです。

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2006年06月29日 21:18に投稿されたエントリーのページです。

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