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「ヒカルのチェス」(17)

「Chess Life」1998年4月号(4)

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1997年FIDE世界子供チェス選手権戦

第10回戦

ヒカルはグランプリ攻撃(Grand Prix Attack)の白で戦略
的に完璧なチェスを指した。その極め付けはただ捨ての
24.Nf6+ で、ヒカルによれば前からの読み筋だった。相
手はまんまと読み筋にはまって守勢一方の手(25...Qa3?)
を指した。しかし黒が頑強に抵抗すれば白のただ捨てが
良かったかは分からない。ヒカルにはただ捨てはすごい
手だけれども単に 24.Rxf7! と指していれば危険を冒すこ
となくほどなく黒を詰みに追い込んだはずだと指摘してお
いた。

ヒカル・ナカムラ - Stevan Djukic
白の手番

Y060831A.JPG

  24.Nf6+!?

24.Rxf7 なら文句なく白の勝勢で危なげなく攻めることが
できたであろう。本譜の手はヒカルによれば前々からの
予定の攻めだった。

  24...gxf6 25.Qh6

Y060831B.JPG

  25...Qa3?

易々と白の読み筋にのってしまった。25...Rb2! と反撃す
べきであった。

  26.exf6 Qf8 27.Rg5+ Kh8 28.Rg7 黒投了

Y060831C.JPG

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Fritz9 によれば 25.Qh6 の代わりに 25.e6 で白の勝勢
のようです。同じく変化の 25...Rb2 の後は 26.g3 Rg2+
27.Kh1 Qd2 28.R1f4 Rxh2+ 29.Qxh2 Qxh2+ 30.Kxh2
fxe5 31.dxe5 Re8 で白優勢ですが勝勢とまではいきま
せん(先にナイトをただ捨てしているのがひびいています)。
本譜で 26.exf6 でなく 26.R5f3 ならば簡単に詰み形にな
ります。

米国の11人の選手のうち3人が指し分け8人が勝ち越し
ましたが入賞者は出ませんでした。個別の順位は書い
てありません。3人の選手は自分のトレーナーを同行させ
たそうです(費用は選手持ちだと思います)。

(この号終わり)

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2006年08月31日 20:21に投稿されたエントリーのページです。

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