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筋に惚れる

いるかさんのページにネット対局で私に完敗と書かれていますが、いるかさんが負けたわけではなく、実際は20手目でいるかさんのナイトがただ取りされ、私のドロー提案をいるかさんが受けてくれたので引き分けに終わったのでした。持ち時間7分ぽっきりの対局で、終局時点の残り時間は私が38秒、いるかさんが4分45秒でした。ナイトのただ損でもいるかさんの陣形にまだ弱点はなく、いるかさんがドロー提案を受けてくれなかったら私の時間切れ負けは必死でした。いるかさんのポカがなければ形勢は全くの互角で、痛み分けというところでしょうか。

こんなにも消費時間に差があるのは私の長考癖のためでその原因の一つが「筋に惚れる」ということにあるようです。

「簡単に、単純に考える」
羽生善治著、PHP研究所発行、2001年初版

この本は羽生さんと三人の著名人との対談集ですが208ページに羽生さんの次のような発言があります。

羽生「将棋で長考するときがありますが、長い時間かけて考えて、結局、この筋は駄目という結論が出たときに、二時間、三時間とかけると、その手筋を捨て去るのがかわいそうになって、思い切れなくなることもよくあります。情が移ってしまう(笑)。」

こういう状態を「筋に惚れる」と言いますが、私の場合その筋が成立しないのになんとか成立しないかと考え続けて時間を無駄に費やしてしまうことがよくあります。

Y070324A.JPG

2分++12秒の試合です(いるかさんとの試合ではありません)。この局面で浮かんだ手は 15...Qc1+ 16.Rxc1 Nd2+ でした。しかしその先を読んでみると 17.Ke1 Nxb3 18.Rc3 で大したことがありません。しかし何とかナイトを先手で助けて e7 のビショップを取る手順がないものかと長考してしまいました。結局見つからずに 15...Kxe7 16.Rd1 となった時惚れた筋にこだわって 16...Qc1 17.Qb4+ で自爆に終わってしまいました。

いるかさんとの試合の時も何とか一発で決まらないかと3手ほど長考し時間がなくなってしまいました。人の試合を見ていると何でこの好手が見えないんだろうと思うことが良くあり出来心でいるかさんに挑戦してしまいましたが見るとやるとでは大違いでした。いるかさん、ゴメンなさい。私には7分ポッキリの試合を終盤まで指し通すことはできないことが良くわかりました。もう二度といるかさんには挑戦しません。

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2007年03月24日 20:13に投稿されたエントリーのページです。

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