「Chess Life」2001年6月号
2001年3月14日から18日にかけてワシントン州シアトル市で米国対中国の親善試合が行われました。ヒカルは Hua Ni と白黒1局ずつ指しどちらも敗れました。
表紙より。全員が写っている写真の右端がヒカルです。また右下隅は米国チームの写真の一部ですがそこにもネクタイ姿のヒカルが写っています。
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第2回戦
シチリア防御 [B80]
スヘフェニンゲン戦法
白 FM Hua Ni
黒 ヒカル ナカムラ (2364)
米国対中国チェス頂上決戦2001 第2回戦
1.e4 c5 2.Nf3 d6 3.d4 cxd4 4.Nxd4 Nf6 5.Nc3 a6 6.Be3 e6
7.f3 b5 8.g4 h6 9.Qd2 Bb7 10.O-O-O Nbd7 11.h4 b4 12.Na4 Qa5
13.b3 Nc5 14.a3 Nxa4 15.axb4 Qc7 16.bxa4 d5 17.e5 Nd7 (訳注 17...Qxe5? 18.Bf4 +-)
18.f4 Nb6 19.f5 Nxa4 20.fxe6 Nc3 21.exf7+ Kxf7 22.Bd3 Bxb4
23.Qf2+ Kg8 24.Rdf1 Ba3+ 25.Kd2 Ne4+ 26.Bxe4 dxe4 27.g5
ここまで定跡手順どおりである。二人の若者は最新定跡中の最新定跡をたどっている。
27...Rc8
ここでようやくヒカルはシドニー・オリンピック公開競技でのシロフ対アナンド戦(第1局)と別れた。その試合は
27...Bd5 28.gxh6 Bb2 29.Rb1 Bc3+ 30.Kc1 Bxd4 31.Bxd4 e3 32.Qxe3 Bxh1 33.Rb6 Rc8 34.Qb3+ Qc4 35.hxg7 Rxh4 36.Rb8 Qxb3 37.Rxc8+ Kxg7 38.cxb3 Rxd4 39.Rc7+
で引き分けに終わった。白は 40.Ra7 でaポーンが取れるので引き分けの局面に持ち込める。黒はルークとビショップがあるのでさらに指し継ぐこともできるが恐らく競技の運営者は望んでいなかっただろう。
28.Qf5!
中国チームの若手選手の Hua Ni は 3.5-0.5 という成績をあげて逸材の1人であることを示した。史上最年少の13歳でグランド・マスターになったBu Xiangzhi(15歳)は良く知られている。しかし Hua も同様に大きな才能を秘めているように見える。2001年ラスベガスでのナショナル・オープンで彼は最終日にGMアレックス・ボイトキーウィッツを破りGMドミトリー・グレビッチと引き分けた。本局で彼は片鱗を見せつける。
28...Qc3+
この局面について確かな結論を出すのは難しいが 28...Qc4 も一考の余地があったかもしれない。注意を要するのは 28...Bd5 で、29.e6! という強手で応じられる。この局面で気をつけなければならないのはh8にいる黒ルークの悪形である。
29.Kd1 Bd5 30.e6 Qa1+ 31.Ke2 Bc4+ 32.Kf2 Qxf1+ 33.Rxf1 Rf8
34.g6
白にはもっと速い勝ち方があった。それは 34.Qxf8+! で以下 34...Bxf8 (34...Kxf8 35.Ra1 Bb2 36.Rb1 Bxd4 37.Rb8+ Ke7 38.Rxh8) 35.Rb1 hxg5 36.Rb8 Kh7 37.hxg5 g6 38.Rc8 Ba2 39.Nb3 Bxb3 40.cxb3 Bd6 41.Rc6 で決まる。
34...Rxf5+ 35.Nxf5 Bxf1 36.Kxf1 Kf8 37.Bd4 Rg8 38.c4 Ke8 39.Ke2 Rf8
40.Nxg7+ Ke7 41.Ke3 Rd8 42.Kxe4 a5 43.c5 a4 44.Ke5 Rg8 45.Nf5+ Kd8 46.g7 黒投了
第4回戦
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(この号終わり)