「Chess Life」2001年10月号(3/3)
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キングズ・インディアン防御 [E61]
白 GMアレハンドロ・ホフマン(Alejandro Hoffman)
黒 ヒカル・ナカムラ (2289)
1999年 米国オープン
自戦解説 IM ヒカル・ナカムラ
アルゼンチンのGMアレハンドロ・ホフマンはラスベガスのシーザーズ・パレスでの1999FIDE世界選手権戦に参加後にレノにやって来ました。
1.d4 Nf6 2.c4 g6 3.Nc3 Bg7 4.Nf3 O-O 5.Bf4 d6 6.h3 c5 7.d5
7...a6
ホフマンは1992年のオゾリンク(Ozolinck)戦で同じ局面を指しています。その試合では黒が 7...Nbd7 と指し白が 34 手で勝っています。
8.a4 Nh5
これは新手です。それまで指された手は 8...Re8 (ザイチク(Zaichik)対コズル(Kozul)、1988 年トビリシ)と 8...Qa5 (ナギ(Nagy)対レシカ(Resika)、1998 年セゲド(Szeged))です。
9.Bd2
9.Bh2!? e5 10.e3 Nf6 は形勢互角です。
9...f5 10.e3 e5
11.dxe6e.p.
白は有利を目指すなら取らなければなりません。11.Be2?! Nf6 12.O-O Qe7 13.a5 Nbd7 は互角の形勢です。
11...Bxe6 12.Be2 Nc6 13.O-O f4?
13...Nf6 と指す方が勝りました。
14.Nd5?!
白は 14.exf4 Nxf4 15.Bxf4 Rxf4 16.Qd2 Qf8 17.Rad1 Rd8 18.Ng5 のように f4 の地点で駒を交換すべきでした。
14...Bh6 15.Ra3!? Bxd5 16.cxd5 Ne7 17.e4 Nf6 18.Qb1 g5
19.a5
ここでは 19.e5! Nfxd5 20.Bd3 Rf7 21.e6 Rg7 22.Re1 と指す方が勝りました。
19...Ng6 20.b4 cxb4 21.Bxb4 Qe7 22.Bd3 g4 23.Nd4 Nh4 24.hxg4 Nxg4
25.Ne6?
25.Nf5 も 25...Nxf5 26.exf5 Qh4 でだめです。白は黒のルークを攻めるよりも自陣の守りを固めるべきでした。つまり 25.Be2 Ne5 (25...Nxg2? は 26.Bxg4 Qh4 27.Be6+ Kh8 28.Rh3 Qg5 29.Nf3 Qg6 30.Bc3+ Bg7 31.Bf5 Rxf5 32.exf5 Qg4 33.Bxg7+ Qxg7 34.f6 Qg8 35.Qxh7+ Qxh7 36.Rxh7+ Kxh7 37.Kxg2 でだめです) 26.Kh1 と指す方が良かったのです。
25...Nf3+!
ナイトの二丁捨ての開始です。
26.gxf3 Qh4 27.fxg4 Qxg4+ 28.Kh2 Qh4+
29.Kg1 Qg4+ 30.Kh2 Qh4+
持ち時間がとても少なくなっていて 40 手目に早く到達するために2回同じ手順を繰り返しました。
31.Kg1 Kf7
g筋を空けて詰みを狙います。
32.Bc3 b5
白クイーンがチェックでb7のポーンを取って侵入して来る手を防がなければなりませんでした。
33.Bg7?
この手が敗着でした。33.Rc1 f3 (33...Rg8+? は 34.Bg7 Bxg7 35.Rc7+ でだめです) 34.Bg7 Qg4+ 35.Kf1 Bd2 36.Nf4 Qh4 37.Rc7+ Kg8 38.Kg1 Bxf4 も同様です。白は 33.Rd1! Rg8+ 34.Bg7 Bxg7 35.Kf1 Bb2 36.Qxb2 f3 37.Ke1 Rg1+ 38.Kd2 Qxf2+ 39.Kc3 Rc8+ 40.Kb3 Qxb2+ 41.Kxb2 Rxd1 と指すべきで互角の形勢でした。
33...Qg4+ 34.Kh2 f3 35.Rg1 Qh4# 黒勝ち
この試合に勝って自分の部門で単独首位になりさらにもう1人のグランドマスターにも勝ちました。
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9.Bd2 の変化の 9.Bh2 e5 は 10.dxe6e.p. でd6のポーンが落ちるので 9...f5 の間違いかもしれません。
(この号終わり)