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実戦に役立つエンディング(14)

第2章 ポーン・エンディング

2.2 キング+ポーン対キング+ポーン

B ポーンが異なる列にある場合

 この場合もしポーンが相手のキングによって止められてしまうと、白が敵ポーンを有利な条件の下で取れない限り結果は通常は引き分けである。この例として図14を考えてみよう。

YKeres014.JPG 図14 白の手番
デドルレ 1921年

 白が黒ポーンを取るのは簡単である。例えば 1.Kc3 Ke5 2.Kb4 Kd5 3.Kxa4 で何も問題ないように見える。しかし黒にも策があり 1...a3 で引き分けにできる。以下 2.bxa3 なら 2...Ke6 3.Kc4 Kd6、2.b4 なら 2...Ke6 3.Kb3 Kd6 4.Kxa3 Kc6 5.Ka4 Kb6 である。白が勝つためにはこの黒の手を考慮に入れなければならない。そして自分のポーンをできるだけ後ろに置いたままの状態でキングで黒ポーンを取らなければならない。その手順は次のとおりである。

1.Kb1 a3

 最善の受けである。1...Ke5 は 2.Ka2 Kd4 3.Ka3 Kc5 4.Kxa4 Kb6 5.Kb4! で白が簡単に勝つ。

2.b3!

 後で分かるように 2.b4 は引き分けにしかならない。

2...Ke5 3.Ka2 Kd5 4.Kxa3 Kc5 5.Ka4 Kb6 6.Kb4!

 これで白の勝ちである。

 明らかに白ポーンがb4にあったらこの最後の手は指せないところであった。本譜ではおなじみの勝ちの局面になった。

(この項続く)

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2007年12月09日 09:15に投稿されたエントリーのページです。

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