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実戦に役立つエンディング(36)

第2章 ポーン・エンディング

2.3 キング+2ポーン対キング+ポーン

 パスポーンのない連結ポーンの場合(続き)

b)せき止められたポーンがない時(続き)

 図33の局面に戻って、ポーンを1列右に移動しキングをポーンの左側に持ってくると図36になる。

YKeres036.JPG 図36

 白キングはポーンの正しい側に位置し、対向ポーンのない自分のポーンの隣にいる。だから勝ちは易しい。白の手番ならば

1.g5 Kd6 2.f5

または

1.g5 Kf7 2.Kd5 Ke7 3.Ke5

で白が勝つ。黒の手番ならば

1...Kd6 2.Kd4!

 2.f5 は誤りで 2...Ke7! で引き分けになる。2.g5 も同じく 2...Ke6 で引き分けになる。

2...Ke6 3.Kc5 g5

 他の手では白キングが侵入してくる。

4.f5+ Ke5 5.Kc6

 これで白が勝つ。

 図36の局面を上または下に移動しても結果は変わらない。白ポーンがf2とg2の場合でもそうである。

YKeres036A.JPG

 黒は次の手順ならもちろん引き分けにできる。

1...Kd4 2.Kd2? Ke4 3.Kc3 g3! 4.f3+ Ke3

 この手で白のgポーンに逆襲する。しかしこれは白が2手目を間違えたからであり、

2.f4!

 なら白が勝つ。この局面を1列右に移動した局面は引き分けになるがこれは後で検討する。

(この節続く)

コメント (1)

ayu:

Yamagishiさん

今『チェスの玉手箱』のレクチャーは
間違いなく、質、量とも日本一だと思います。

これに異論を挟む人はいないと思います。と言うか挟めないですね。

毎日エンディングは、研究させてもらっています。微に入り細に入り、細かく翻訳・解説していただいているので、すごく理解しやすいです。
ありがとうございます。

とてもありがたいのですが
ただ、ひとつお願いがあります。

体調がすぐれない時は、決して無理せず、エントリーをお休みしてください。この膨大な量の内容とエントリーは、尋常の大変さではないと思っておりますから。

今年一年本当にありがとうございました。

Yamagishiさん
どうぞ、よいお年をお迎えください。

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2007年12月31日 10:36に投稿されたエントリーのページです。

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