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第1部 開放型
第1章 ジュオコ・ピアノ
第11局
白 ホフマン
黒 フォン・ペトロフ
1844年、ワルシャワ
著名な本局はお互いにf2/f7のたたき合いが見どころである。
黒の指し回しはクイーンのただ捨てで頂点に達し、敵キングを息つく暇もなくしとめた。
1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4 Bc5 4.c3 Nf6 5.d4 exd4 6.e5
通常の 6.cxd4 に代わるこの一瞬のポーン突きは思わぬ効果が得られることがある。
6...Ne4
このありきたりの手よりも 6...d5 と中原で積極的に反撃して陣地を争う方が勝る。
7.Bd5
この手は指し過ぎだった。普通に 7.cxd4 Bb4+ 8.Bd2 Nxd2 9.Nbxd2 で白は何も不満がないはずだった。
7...Nxf2
他に指しようがないが必然でもある。
8.Kxf2 dxc3+
9.Kg3
e1 に戻る方が分別のある指し方だった。g3 ではつかの間の安全でしかない。9.Be3 ははっきりと誤りで 9...Bxe3+ 10.Kxe3 cxb2 11.Bxf7+ としても 11...Ke7(11...Kxf7 は 12.Qb3+ から 13.Qxb2)で黒が駒得になる。
9...cxb2 10.Bxb2 Ne7
11.Ng5
白は手筋にひかれて想像力の赴くままに勢いで指した。しかしここは 11.h3(11...Nf5+ 12.Kh2)と受けに気を配るべきであった。
11...Nxd5 12.Nxf7
これが白の狙い筋だった。しかし白の読み筋どおりに 12...Kxf7 13.Qxd5+ Ke8 14.Qxc5 と進んだとしても 14...Qg5+ 15.Kf2 Rf8+ 16.Ke1 Qxg2 で白が良くない。11手目での白の大局観は誤りだった。それは黒の次の妙手によっても如実に示される。
12...O-O
黒はクイーンをあっさりくれてやり、替わりにf筋を支配して白キングの退路を断った。
13.Nxd8
気が変わって 13.Nh6+ は 13...gxh6 14.Qxd5+ Rf7 15.Qxc5 Qg5+ 16.Kh3 d6+ で黒が勝つ。
だまって 13.Qxd5 は 13...Rxf7 14.h3(14.h4 は 14...Bf2+ から 15...Qxh4# で詰み)Qg5+ 15.Kh2 Qf4+ 16.g3 Qf2+ 17.Qg2 Qxg2+ 18.Kxg2 Rf2+ 19.Kg1 Rxb2+ で黒が駒得を維持する。
13...Bf2+
以下は古典的なキングの捕り物の例である。
14.Kh3 d6+ 15.e6 Nf4+ 16.Kg4 Nxe6
17...Rf4+ から 18...Rh4 の2手詰めがある。
17.g3 Nxd8+ 18.Kh4 Rf4+ 19.Kg5 Ne6+ 20.Kh5 g6+ 21.Kh6 Rh4+ 22.gxh4 Be3# 0-1
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