第2章 ポーン・エンディング
2.2 キング+ポーン対キング+ポーン
この型のエンディングでもやはり全てが駒の配置によるので勝ちか引き分けかの一般的な原則を述べることはできない。しかし普通は引き分けになるので、ここでは主に白が強制的に勝てる局面に話を限る。以下では局面を2種類に分けて考えることにする。
A ポーンが同じ列にある場合
この場合は図11を基本的な局面として考えることができる。
図11
このような局面はどちらの手番であろうと駒の配置がいくら後ろにあろうと引き分けである。白の手番ならば黒は見合いを取っているので 1.Kg4 Kg6 2.Kf4 Kf6 で簡単に引き分けにできる。黒の手番ならば次のようにポーンを取られる。
1...Ke6 2.Kg5 Ke7 3.Kf5 Kd6 4.Kf6 Kd7 5.Ke5
ここで 5...Kc6 でも 6.Ke6 でポーンは助からない。しかし黒は次のように初歩のエンディングで示した原則を応用して引き分けにできる。
5...Ke7! 6.Kxd5 Kd7!
これで見合いが取れて引き分けになる。
しかし駒の配置を一段ないしは二段上に上げれば状況はがらりと変わる。もちろん白の手番ならば勝ちのないことは変わりない。しかし黒の手番ならば今度は負けになる。上で見たように黒はポーンを取られる。そしてその時白キングは6段目に達する。ポーンがルーク筋以外ならばすべて白の勝ちである。例外は黒ポーンがg7又はb7にいる場合である。この場合黒キングは隅に逃げ込めば良い。白キングが近づいてくればステイルメイトになる。ポーンがルーク筋にある場合はこれまでと同じように引き分けである。
(この節続く)