第2章 ポーン・エンディング
2.3 キング+2ポーン対キング+ポーン
D パスポーンのない連結ポーンの場合(続き)
b)せき止められたポーンがない時(続き)
黒のポーンがナイト列でなくルーク列にある場合は引き分けの可能性がはるかに大きくなる。図39がその基本図である。
図39
白は手番の場合だけ勝てる。黒の手番の場合は次のように引き分けになる。1...Kf4 2.Ke2 Ke4 3.Kd2 Kd4(この局面なら 3...h3 4.g3 Kf3 でも良いが、白のポーンがもっと上にある場合は駄目である)4.Ke2(4.Kc2 なら 4...Ke3)Ke4 5.h3 Kf4 6.Kf2 Ke4 で白はこれ以上どうしようもない。
1.Ke3 h3
良くないのは 1...Kf5(1...Kg5 も 2.h3 Kf5 3.Kf3 で白の勝ち)で 2.Kf3 Kg5 3.Ke4! Kg4 4.h3+!(4.Ke5? は 4...h3 5.g3 Kf3 でだめである)Kg3 5.Kf5 Kxg2 6.Kg4 で白が勝つ。
2.g3 Kf5
2...Kg5 なら 3.Kf3 Kf5 4.g4+ で白が勝つ。
3.Kd4!
3.Kf3 は間違いで 3...Kg5 と応じられ 4.g4? なら 4...Kh4! で引き分けになる(5.Kf4 はステイルメイト)。本譜の手は見合いを取りに行く。
3...Kg5 4.Ke5 Kg4 5.Ke4 Kg5 6.Kf3!
黒は手詰まりに陥っていて 6...Kf5 g4+ 又は 6...Kh5 7.Kf4 で負ける。
図39の局面を1段または2段上に移動しても白先白勝ちと黒先引き分けは変わらない。しかし3段上に上げて白ポーンがg5とh5の枡に来るようにするとどちらの手番でも引き分けになる。
黒の手番ならもちろん 1...Kf7 である。白の手番なら次のように黒をステイルメイトにしかできない。1.Ke6 h6 黒はキングを動かしても良い。2.g6 Kg8 3.Kf6 Kf8 4.g7+ Kg8 5.Kg6
(この節続く)