第2章 ポーン・エンディング
2.5 キング+2ポーン対キング+2ポーン
D 敵ポーンのせき止め
たった1個のポーンが2個または3個以上のポーンをせき止める(つまり動けなくする)ことができる局面も良く現れる。これも明らかに有利な点となる。次の例で見てみよう。
図51
白の遠方パスポーンは有利な点である。しかし白キングが黒のポーンから遠く離れ過ぎているのでこれだけでは勝つのに不十分である。黒の手番ならば次のように簡単に引き分けにできる。1...c5 2.Ke3 c4 3.Kd4 Kxf4 4.Kc5 Ke4 5.Kxb5 Kd3
しかし白はまず黒のポーンをせき止めることができる。これは余分のポーンがあるようなものである。
1.b4! c5
これは唯一考えられる反撃である。1...Ke6 は 2.Ke4 Kd6 3.Kd4 の後白のfポーンが進んで来て黒は手の施しようがない。
2.bxc5 b4
2...Ke6 は 3.Ke4 b4 4.f5+ で白が勝つ。
3.c6
白は正確に指さなければならない。一見 3.Ke3 の方が簡単に見えるがこれは次のように勝ちを逃がしてしまう。3...b3 4.Kd3 b2 5.Kc2 Ke6! これで黒は白のどちらかのポーンを取って引き分けにできる。読者は自分で確かめられたい。
3...Ke6
3...b3 は 4.c7 で白ポーンがチェックでクイーンに昇格する。
4.f5+!
白のポーンは十分先まで進んでいるのでキングの助けなしに勝つことができる。
4...Kd6 6.f6 b3 7.f7 Ke7 7.c7 で白が勝つ。
(この節続く)