第3章 クイーン・エンディング
3.1 クイーン対ポーン(続き)
黒のポーンがビショップ列にある場合も白キングの位置によって結果が変わってくる。さらに黒キングの位置にも左右される。図67は黒キングが中央の列にいる例である。
図67
この局面は白キングが離れ過ぎているので引き分けである。
1.Qa2 Kd1 2.Qa4 Kd2 3.Qd4+ Ke2 4.Qc3 Kd1 5.Qd3+ Kc1
白は一度だけなら黒キングに自分のポーンの行く手をさえぎらせることができる。この間にすぐに自分のキングを近づけなければならない。
6.Kb7 Kb2 7.Qd2 Kb1 8.Qb4+ Ka2 9.Qc3 Kb1 10.Qb3+ Ka1!
この手が要点である。黒はc1に戻る必要はない。白が 11.Qxc2 と取ってくればステイルメイトになってしまう。白はこれ以上追及することができないので引き分けである。
図67でも白が勝つためにキングがいなければいけない範囲を線で示した。これを理解するために少し例を挙げよう。白キングがd5にいる場合の勝ち方は次のとおりである。
1.Qg5+ Kd1 2.Qg1+ Kd2 3.Qd4+ Ke2 4.Qc3 Kd1 5.Qd3+ Kc1 6.Kc4 Kb2
7.Qd2 7.Qe2 Kb1 8.Kb3? c1=N+ は引き分けになる。ただしこの手順中 8.Kc3 c1=Q+ 9.Kb3 なら白の勝ちである。7...Kb1 8.Kb3 c1=Q 9.Qa2# で詰み。
(この節続く)