第3章 クイーン・エンディング
3.1 クイーン対ポーン(続き)
6段目のポーンに対しては図70のように7段目に到達するのを防げない場合を除きクイーンが常に勝つ。
図70
「Chess World」、1865年
白キングが不運な黒枡の斜筋にいなかったら白が簡単に勝てる。例えば白キングがb8にいたら 1.Qh1+ Kb2 2.Qh8! Kb3 3.Qd4 c2 4.Qa1 で白が勝つ。しかし実際は白が黒ポーンの前進を妨げることができないので次のような手順で引き分けになる。
1.Qh1+ Kb2 2.Qb7+ Kc1 3.Kf6
面白いことにここでも白キングがh6にいたら 3.Kg5! c2 4.Kf4 で勝ちの区域に入るので白の勝ちになるところである(図67を参照)。
3...c2 4.Ke5 Kd2
図67にあるとおりこの局面は引き分けであるが再度黒の正しい受け方を示しておく。
5.Qb2 Kd1 6.Qb3 Kd2 7.Qa2 Kc3
7...Kd1? は間違いで 8.Kd4! c1=Q 9.Kd3 で白が勝つ。本譜は 8.Qa3+ Kd2 で白はこれ以上手段がない。
白の勝てない例外的な局面がもう一、二ある。例えば白キングがc6、クイーンがd8、黒キングがe2、ポーンがf3の局面である。
1.Qe8(e7)+ Kf1 で白が黒ポーンの前進を止められないので引き分けである(2.Kd5 f2 3.Ke4 Kg2 で図69と同様)。
(この節続く)