第3章 クイーン・エンディング
3.2 クイーン対ルーク(+ポーン)
A クイーン対ルーク
クイーン対ルーク+ポーンのエンディングの分析は複雑さを伴う。そこに行く前にクイーンがルーク単独に対してどのように勝つかをざっと見てみよう。
図72
一般に少数の特別な場合を除いてクイーンはルーク単独に勝つ。しかし以下の分析が示すように勝つのは容易ではない。
1.Qf3+ Ke5 2.Qe4+ Kd6 3.Kd4
白が勝つためにはキングとルークで黒キングを盤端に追い詰めなければならない。
3...Rc6
この手が黒の最善の受けということではない。しかしルークがどこへ動いても白は自分のキングを進めて最終的には黒キングを盤端に追い込むことができる。例えば黒が 3...Ra5 で白キングの前進を拒んだとしよう。
それに対して白は次のように指す。4.Qg6+ Kd7 4...Ke7 5.Qb6 Rh5 6.Ke4 は本譜の局面と対称形になる。5.Qf6 Rb5 5...Kc7 は 6.Qe6 Kb7 7.Kc4 Kc7 8.Kb4 でルークが下がらなければならない。6.Qf7+ Kd6 6...Kc6 は 7.Qe6+ Kc7 8.Kc4 で早い。7.Qf8+ Kd7 8.Qf6! Ra5 9.Kc4 Kc7 10.Ke7+ Kc6 11.Qe6+ Kc7 12.Kb4 でルークが下がらなければならない。
4.Qe5+ Kd7 5.Kd5
5...Rc7
5...Ra6 は 6.Qg7+ Kd8(6...Ke8 は 7.Qc7)7.Qf8+ Kd7 8.Qf7+ Kd8 9.Kc5 で白が勝つ。また 5...Rc1 は 6.Qf5+ Ke8 7.Qh5+ Kd7 8.Qg4+ Ke8 9.Kd6 で白が勝つ。
6.Qe6+ Kd8
7.Qg8+
7.Kd6 は 7...Rc6+! 8.Kxc6 でステイルメイトになるので注意しなければならない。
7...Ke7 8.Qg7+ Kd8 9.Qf8+ Kd7
(この節続く)