第3章 クイーン・エンディング
3.2 クイーン対ルーク(+ポーン)(続き)
B クイーン対ルーク+ポーン
黒にポーンが1個加わると状況ははるかに複雑になる。局面が非常に紆余曲折に富むために最終判断が長い年月の間にくつがえったこともある。この多種多様なエンディングの中からポーンがルークを守りそのポーンがキングに守られている局面だけを考えることにする。その他の局面はエンディングの専門書を参照されたい。
まず図75のようにポーンが原位置にある配置から考えてみよう。
図75
フィリドール、1803年
フィリドールがはるか昔に示したようにこの局面で白に勝ちはない。黒はルークをc6とe6の間で往復させることができるので手詰まりに陥ることはない。これはつまり白キングが6段目を越えることができず、黒キングも自分のポーンの守りから追われることがないということである。
1.Qb8+ Ke7 2.Qg8 Rc6 3.Qg7+ Kd8 4.Qf8+ Kc7 5.Qa8 Re6
白はこれ以上進展を図ることができないので引き分けである。
(この節続く)