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実戦に役立つエンディング(76)

第3章 クイーン・エンディング

3.2 クイーン対ルーク(+ポーン)(続き)

 クイーン対ルーク+ポーン

 図75の配置を右または左に移動しても同じく引き分けである。例外はポーンがルーク列にある場合で図76のように黒が負けになる。

YKeres076.JPG 図76
ベルガー、1922年

 前図との主要な違いはルークがポーンに守られた地点が一つしかないということである。そのような地点が一つ(b6)しかないということは黒キングがステイルメイトに追い込まれるとルークが動かなければならず白キングの進入を許してしまうということである。

1...Kb7

 白先手ならば 1.Qc7! ですぐに勝ちになる。例えば 1...Rb1 2.Qc8+ Rb8 3.Qc6+ Rb7 4.Kd6 で黒のポーンが取られる。

YKeres076A.JPG

2.Qe7+

YKeres076B.JPG

2...Ka6

 2...Kb8 は 3.Qd7 で黒が手詰まりになる。例えば 3...Rh6(3...Rb1 は 4.Qe8+ Kc7 5.Qf7+ の後 6.Qg8+ から 7.Qh7+ で白の勝ち。3...Rb2 は 4.Qe8+ Kb7 5.Qe4+ Ka6 6.Qd3+ Kb7 7.Qf3+ Kb8 8.Qf8+ から 9.Qg7+ で同じく黒のルークが取られる)4.Qe8+ Kb7 5.Qe7+ Ka6 6.Qf7! Rb6 7.Qd7! で本譜と同じになる。3...Ra6 は 4.Kb5 Rb6+ 5.Ka5 で黒はポーンかルークを取られる。

3.Qd7!

YKeres076C.JPG

 黒は手詰まりに陥っていてルークを取られてしまう。例えば 3...Rb2 3...Rb1 は 4.Qa4+ から 5.Qe4+ で白の勝ち。4.Qd3+ Kb7 5.Qf3+ Kc7 6.Qf7+ の後 7.Qf8+ から 8.Qg7+ で白が勝つ。

(この節続く)

訳注 ベルガー (Johann Nepomuk Berger, 1845-1933) はオーストリアの人でプロブレム、スタディだけでなくチェス大会や郵便チェスでも活躍しました。「Deutsche Schachzeitung」の編集長を務めたこともあります。終生グラーツ (Graz) で暮らし地元の私立学校の校長だったこともあります。

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2008年02月09日 08:18に投稿されたエントリーのページです。

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