第3章 クイーン・エンディング
3.2 クイーン対ルーク(+ポーン)(続き)
B クイーン対ルーク+ポーン
しかし黒ポーンが原位置を離れていると白の勝ち手順は通常は容易になる。黒ポーンが3段目にいる図77から始めよう。
図77
フィリドール、1777年
フィリドールはこの局面は多少の困難はあるが白の勝ちであることを示した。図75と比較すると白クイーンは黒キングを不利な地点に追い込むために使える段が一つ余分にある。白が勝つためには第一に黒キングをd5に追い込み第二に自分のキングに5段目を越させ第三に自分のキングをキング列に侵入させなければならない。そうなれば黒はポーンを失う。以上は全て手詰まり戦術を用いて成し遂げられる。
1.Qh7+ Kd8
もちろん 1...Kf8 は 2.Qd7 でだめだし 1...Ke8 は 2.Qc7 で白の勝ちを容易にしてしまう。1...Ke6 は 2.Qc7 Rc5 3.Qd8 Re5 4.Qe8+ Kd5 5.Qc8 で本譜と同じになる。
2.Qf7!
2...Kc8
2...Rc5 3.Qe6 Kc7 4.Qe7+ Kc6 5.Qd8 も本譜の手順と同じになる。
3.Qa7 Kd8
3...Rc5 には 4.Qe7 である。
4.Qb8+ Kd7 5.Qb7+ Kd8 6.Qc6 Ke7 7.Qc7+ Ke6 8.Qd8
8...Kd5
8...Rf5+ 9.Kg4 Re5 10.Qe8+ Kd5 11.Qc8 は大同小異である。白は第一の目標を達成した。次は自分のキングに5段目を越させることである。
(この節続く)