第3章 クイーン・エンディング
3.2 クイーン対ルーク(+ポーン)(続き)
B クイーン対ルーク+ポーン
図86 白の手番
この型の基本的な局面である。白が勝つことはできない。
10.Qd8+
10.Qf4 は白の巧妙な罠である。もし黒が不注意に 10...Rb5? と指すと次の手順で負けてしまう。11.Kc7! Ka7 11...Rb7+ は 12.Kc8 Rb5 13.Qc7 で白が勝つ。12.Qd6 Rb8 13.Qc5+ Ka8 14.Qc6+ Ka7 15.Qd6! Rb7+! 16.Kc8 Rb5 17.Qd7+ Ka8 18.Qc7 黒はすぐにルークを取られる。
しかし黒は単に 10...Ka7! と指せば良く白は何もできない。
10...Rb8
ここは 10...Ka7 11.Qc8 Rb6+ 12.Kc7 Rb5 でも良い。
11.Qd5
11.Qa5 なら 11...Ka7 12.Qc7+ Ka8 13.Qf4 Rb7! で大丈夫である。
11...Rb7!
もちろん 11...Ka7? は 12.Kc7 でだめである。本譜の手の後は黒はいつでもチェックで白キングをc8の地点から追い払える。白はこれ以上態勢を良くする手段がない。従って引き分けである。
(この節続く)