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第1部 開放型
第1章 ジュオコ・ピアノ
第22局
白 カナル
黒 ヨーナー
1929年、カールスバート
本局は白が攻撃のために筋をこじ開ける手に魅了される。
1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4 Bc5 4.d3 Nf6 5.Nc3 d6 6.Bg5
この手から始まる4手をカナル攻撃といい、実戦的な指し方である。
6...h6
この手は不快な釘付けをすぐに解消しようという手である。
7.Nd5 に対処する他の手としては 6...Be6 と 6...Na5 がある。
7.Bxf6
7.Bh4 と引くと 7...g5 8.Bg3 Bg4 で主導権が黒に渡る。
7...Qxf6 8.Nd5
8...Qd8
8...Qg6 に対して白は 9.Nxc7+ Kd8 10.Nxa8 Qxg2 とは指さない。代わりに 9.Rg1 Bb6 10.c3 で全ての危険を取り除いて中原を制する。
9.c3 Ne7
敵の中原のナイトを取り除こうとするこの手は本筋である。他山の石となる失敗は(実際に同じ大会のカナル対ベッカー戦に現れた)9...Be6 10.d4 exd4 11.cxd4 Bb6 12.Nxb6 axb6 13.d5 Na5 14.Bd3 Bg4 15.b4 で、白が駒得になり勝った。
10.d4 exd4 11.Nxd4
11...Nxd5
もっと有効な反撃手段はこの時点でも 11...c6 である。
12.Bxd5 O-O 13.Qd3
これでどちら側へもキャッスリングできる。
13...Qf6
14.Bb3
有能なビショップを交換されないようにした。14.O-O は 14...Bxd4 15.cxd4 Be6 16.Bxe6(16.Bxb7 は 16...Rab8 から ...Rxb2)fxe6 で戦いの余地がなくなる。
14...Re8 15.O-O Be6 16.Bc2 g6
e5突きを用心した手だがキングの周りが弱くなった。
17.Kh1
17...Rad8
この手は 18...d5 でd列をこじ開ける手と 18...Bxd4 19.cxd4 c5(20.dxc5 dxc5 又は 20.d5 Bc8)で局面を単純化させる手を狙っている。しかし白の次の手の進攻でその暇がなくなった。
18.f4 Bd7
18...d5 ならもちろん 19.e5 である。
19.f5 g5
黒は急所のf列を開けないようにした。
20.Ne6
この一時的な捨て駒で白はf列をこじ開けることができる。黒はそれを拒むことができない。例えば 20....Rc8 なら 21.Nxc5 dxc5 22.Qxd7、20...Bxe6 なら 21.fxe6 Qxe6 22.Bb3 で白が勝つ。
20...fxe6 21.fxe6 Qg6
21...Qxe6 ならやはり 22.Bb3 である。
22.exd7 Rxd7
23.Rf5
24.Rxc5 の狙いがあるので黒は 23...Rf8 と対抗することができず(23...Rf7 には 24.Bb3 がある)白はルークを素通しの列に重ねることができる。
23...Rde7
24.Raf1
ポーンに目もくれないこの手は着実な手である。24.Qd5+ Kg7 25.Qxb7 は悪手で 25...Qxf5 26.exf5 Re1+ で頓死してしまう。24.e5 には 24...Qg7(24...Rxe5 は 25.Rxe5 Qxd3 26.Rxe8+ で白の勝ち)で応える。
24...Kg7
24...Re5 には 25.Rf6 から 26.Bb3+、24...Rxe4 には 25.Qd5+ R4e6 26.Rf6 で白が勝つ。
25.e5
絶好のポーン突きである。この手は 26.Rf7+ Qxf7 27.Qh7+ Kf8 28.Qh8# を狙っている。
25...Rh8 26.e6
26...Qxe6
26...Rxe6 は 27.Rf7+ Qxf7 28.Rxf7+ Kxf7 29.Bb3 で白が大きな駒得になる。
27.Rf6 黒投了
以下は 27...Qxf6 28.Rxf6 Kxf6 29.Qg6+ Ke5 30.Qf5# までの詰みとなる。
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