第3章 クイーン・エンディング
3.3 クイーン対クイーン(+ポーン)(続き)
B クイーン対クイーン+ポーン
前の例から分かるように中央列のポーンは勝てる可能性がかなり高くなる。それでは他の列のポーンはどうであろうか。図95はビショップ列のポーンの例である。
図95
黒クイーンのチェックによって発生する無数の複雑な変化を避けるために白に比較的有利な局面を選んだ。練習の目的はどのようにしたら勝ちが得られるかを示すことにあるからである。
1.Qg3!
白の作戦は単純だが非常に効果的である。その基盤は既に見たとおりである。白は自分のクイーンをf2に置き後は黒キングの位置によって指し進める。黒キングが6段目を占めれば白キングはg2の地点を目指す。黒キングが8段目に行けば白クイーンはf1からチェックして白キングはg1の地点に行く。どちらの場合も黒はチェックをかけることができなくなりポーンのクイーン昇格を止めることができなくなる。黒にはこの作戦に対する対策はない。
1...Ka1
黒クイーンが動いても白は本譜と同様に勝てる。
2.Kg7
白は自分の作戦を開始する前に少し準備をしなければならない。すぐに 2.Qg1+ Kb2 3.Qf2+ Ka3 4.Kg7 と指すのは 4...Qg5+ 5.Kh7 Qh5+ で黒が白キングの帰還を阻止することができるのでだめである。
2...Qd4+ 3.Kh7 Qe4+ 4.Kh6
4...Qc6+
4...Qe6+ は 5.Kg7 Qe7(d7)6.Qg1+ から 7.Qf2+ で本譜のように白が勝つ。
5.Kg7 Qb7(d7)6.Qg1+ Kb2 7.Qf2+
7...Ka1
7...Ka3(b3、c3)なら 8.Kh6 で白キングがg2へ戻る。
8.Qf1+ Kb2 9.Kh6 で白が勝つ。
以下の想定手順は 9...Qc6+ 10.Kg5 Qd5+ 11.Kg4 Qe4+ 12.Kg3 Qg6+ 13.Kh2 Qh6+ 14.Kg1
14...Qf8 もう有効なチェックがない。15.Qf6+ Ka2 16.Kf1! この後は Qe6-e8 である。図95では勝ちに至る他の手順もある。しかしここで挙げた手順が最も参考になる。
(この節続く)