第3章 クイーン・エンディング
3.3 クイーン対クイーン(+ポーン)(続き)
B クイーン対クイーン+ポーン
ルーク列ポーンは勝つ見込みが非常に薄いので調べない。理由はキングがチェックから逃れることが難しいからである。本項で採り上げた例は比較的少ない。それでも幾つかの重要な結論を引き出すことができる。第一にどちらのクイーンも盤上の任意の地点に速やかに移動できるように中央部の要所を占めるように努めなければならない。第二に白は自分のキングも公然と活用しなければほとんど局面の進展を図ることができない。第三に黒は最も効果的にチェックをかけるために自分のキングをポーンからできるだけ遠い所に置かなければならない。このためには自分のキングを盤端または隅に置くのが通常は最善である。読者は攻めと受けの手段に慣れるために似たような局面で色々試してみるのが良い。
本項を終わる前にナイト列ポーンで起こる可能性のある局面について指摘しておかなければならない。
図97
遠い昔にロッリが示したように黒はすぐに強制的に引き分けにすることができる。1...Qh4+ 2.Qh7 2.Kg8 なら 2...Qd8+ 3.Kf7 Qd7+ 4.Kf6 Qd4+! 5.Kg6 Qg4+ である。2...Qd8+ 3.g8=Q 3.Qg8 なら 3...Qh4+ である。3...Qf6+ 4.Qgg7 Qd8+ 5.Qhg8 Qh4+ 6.Q7h7 Qf6+
白は二つのクイーンがあるにもかかわらず永久チェックから逃れることができない。
白に2個以上のポーンがある場合は通常は白が簡単に勝てる。そこで次は両方にポーンがある局面を考えることにする。
(この節続く)