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実戦に役立つエンディング(116)

第4章 ルーク・エンディング

4.1 ルーク対ポーン(続き)

 実戦ではルークが1段目でなく自分のキングと一緒に相手のポーンの後ろにいる場合もある。そのような局面を考えてみよう。

YKeres116.JPG 図116
エイベ、1934年

 白の勝つ手順は幾つかあるがその内の一つを本手順として採り上げる。

1.Kd6

 別手段は 1.Rf8+ Ke4 2.Kf6 又は 2.Rg8 Kf4 3.Kf6 g4 4.Kg6 g3 5.Kh5 2...g4 3.Kg5 g3 4.Kh4 g2 5.Rg8 Kf3 6.Kh3 で白が勝つ。あるいは 1.Rg8 先に 1.Kf7 でも良い。1...g4 2.Kf7! Kf4 3.Kg6 g3 4.Kh5 Kf3 5.Kh4 で白が簡単に勝つ。

1...g4

 もし黒が 1...Ke4 で白キングの進路を妨げようとすると白は 2.Rg8 Kf4 3.Kd5 で勝つ。

2.Kd5 Kf4 3.Kd4

YKeres116A.JPG

3...Kf3

 3...g3 は 4.Rf8+ から 5.Ke3 で白が勝つ。

4.Kd3 g3

 4...Kf2 なら 5.Rf8+ Kg2 6.Ke2 である。

5.Rf8+ Kg2 6.Ke2 Kg1 7.Kf3 g2 8.Rg8 Kh1 9.Kf2! で白が勝つ。

YKeres116B.JPG

 しかし白ルークの位置が変われば結果も変わることがある。例えば白ルークがa6だったら6段目のまずい地点にいるので白は勝てない。

YKeres116C.JPG

1.Rf6+ Ke4! 2.Rg6 ルークが自分のキングの行く手をふさぎ手損になる。2...Kf4 3.Kf6 又は 3.Ke6 g4 4.Kd5 g3 5.Kd4 Kf3 で引き分けになる。3...g4 ルークが再びg6を通ろうとする自分のキングのじゃまになる。この手順中 2.Kd6 なら 2...g4 3.Kc5 g3 4.Rg6 Kf3 5.Kd4 g2 で、いずれにしても引き分けである。

 1.Kf7 なら 1...g4 2.Kg7 g3 3.Kh6 Kf4 4.Kh5 g2 から 5...Kf3 で引き分けである。1.Kd61...g4 2.Kd5 g3 3.Kd4 g2!(黒はキングを動かすと負ける)白ルークはg6へ行けない。4.Ra1 Kf4 5.Kd3 Kf3 で引き分けである。最後に 1.Ra5+ Kf4 2.Kf62...g4 3.Ra4+ Kf3 4.Kf5 g3 5.Ra3+ Kf2 6.Kf4 g2 7.Ra2+ Kf1 8.Kf3 g1=N+! で黒が引き分けにできる。このエンディングは後で出てくるように白が勝てない。

 しかし図116で白キングがf7にいるとルークがどこにいても白の勝ちになる。読者はこれを自分で確かめられたい。

(この節続く)

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2008年03月20日 09:48に投稿されたエントリーのページです。

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