第4章 ルーク・エンディング
4.1 ルーク対ポーン(続き)
ポーンが孤立している場合それらがあまり進んでいなければ通常はルークが勝つ。実戦からの参考になる局面が図123である。
図123
レーナー対ロートシルト、1881年
実戦は 1.Rxh7? Kd5! 2.Rf7 Ke4 3.Kc5 f3 4.Kc4 Ke3 5.Kc3 f2 6.Kc2 Ke2 7.Re7+ Kf3! と進んで引き分けに終わった。
白の初手が致命的な失着だった。危険なのはhポーンでなくfポーンである。白は次のように指せば勝つことができた。
1.Rf8!
または 1.Rd8+ Ke5 2.Kc5 でも良い。
1...Ke5 2.Kc5
2...Ke4
2...h5 3.Re8+ Kf5 4.Kd4 h4 なら勝つための最も簡明な手は 5.Kd3 から 6.Ke2 である。
3.Kc4 Ke3 4.Kc3
4...h5
4...f3 は 5.Re8+ Kf2 6.Kd2 h5 7.Rh8 Kg2 8.Ke3 から 9.Rg8+ で白の簡単な勝ちである。
5.Re8+ Kf2
6.Kd2
6.Rh8 は 6...Ke2 の後また 7.Re8+ と指さなければならないので無駄である。7.Rxh5 と取ると 7...f3 で引き分けになってしまう。
6...h4 7.Rh8 Kg3 8.Ke2 h3 9.Rg8+
この後 10.Kf2 で白の簡単な勝ちである。
(この節続く)