第4章 ルーク・エンディング
4.2 ルーク+ポーン対ルーク
ルーク・エンディングは全てのエンディングの中で最も良く実戦に現われ、それゆえにエンディングの理論のうち特に重要な部門を成していることを既に述べた。このため読者は以降の節に格別の注意を払わなければならない。見かけ上の単純さとは裏腹にルーク・エンディングは実際は間違いなく指すことが非常に難しく、一見しただけではほとんど気付かないような妙手を含んでいることも良くある。
図127
基本的な局面を詳しく調べる前に、盤上にポーンがなくともルーク対ルークで勝ちがある例外的な局面を少し考えてみよう。もちろんこういう状況はキングが詰みの包囲網に捕らわれた時かルークを一本道で取ることができる時にしか起こらない。例えば図127では黒は手番であっても負ける。それは詰みを防ぐには自分のルークを捨てるしかないからである。黒は白キングがe6、ルークがa6、黒キングがe8、ルークがf5にいる場合もやはり負ける。
(この節続く)