第4章 ルーク・エンディング
4.2 ルーク+ポーン対ルーク(続き)
図128
最後に図128では白が手番で 1.Rh6+ から 2.Rh7+ で相手のルークを取って勝つ。もちろんこれらの例外的な局面は単独ではなくもっと複雑なエンディングの中で現れるのが普通である(サーベドラの局面を参照)。しかし学んでおく価値はある。
読者は最も単純そうに見えるエンディングでもいかに複雑な場合があるかがすぐに分かってくるだろう。しかしこれらの基本的な局面はもっと複雑な局面に取り組む前に完全に理解しておかなければならないのである。
本書のかなりの部分をこれらのエンディングに費やす理由がここにある。多くのチェス選手がこのような基本的な部分の勉強をいささか退屈であると思っているかもしれない。しかしこの知識は上達するためには必要不可欠なのである。
通常は守る側のキングがポーンの前にいないで攻める側のキングがポーンの近くにいる時だけ勝ちについて検討する価値がある。これとは別に勝ちか引き分けかについて何らかの一般的な指針を挙げるのは難しい。それは駒の配置がほんのわずか違っても局面の結果が変わることがよくあるからである。だから色々な違いを理解するために基本的な局面を完全に学んでおくことがなおさら重要になってくるのである。
最後にこれから個々の局面を見ていく前にほとんどのルーク・エンディングに当てはまる一般的な考慮事項を二つほど述べておこう。
第一にパスポーンはキングで守り、敵のキングはできるだけ遠くに追いやり通常はルークを用いて列または段で遮断するのが良い。
第二にルークはポーンの背後に回るのが一番良い。これはポーンの前進を最も効果的に助けるか、自分の動き易さを最大限に確保しながらポーンの前進を妨げるためである。ルーク・エンディングにおけるこれらの重要な原則は以降のページでもしばしば適用される。
(この節続く)