第4章 ルーク・エンディング
4.2 ルーク+ポーン対ルーク(続き)
A ルーク+ルーク列ポーン
ポーンがルーク列にありルークがそのポーンの前にいる場合白の勝つ可能性は限られている。その理由は明らかで、キングがポーンを片側からしか助けられないからである。しかし判定の難しい局面が色々あるのでこのエンディングを詳しく調べていくことにする。
図131
ベルガー、1922年
これは恐らく白にとって最も都合の悪い局面である。ポーンが7段目にいてルークがそのポーンの守りに縛り付けられたまま身動きできなくなっている。黒キングが悪い位置にいる場合にだけ白は勝ちを期待することができる。しかしそれもこの局面では望めない。ともかく指し手を進めてみよう。
1.Kf7 Kf5
2.Rg8+ を狙われているので黒はほとんど選択の余地がない。
2.Ke7 Ke5 3.Kd7 Kd5 4.Kc7 Kc5
5.Rc8
5.Kb7 は 5...Rb1+ から 6...Ra1(+) で何にもならないので本譜の手は最後の試みである。
5...Rxa7+ 6.Kb8+ Kb6 で引き分けである。
(この節続く)