第4章 ルーク・エンディング
4.2 ルーク+ポーン対ルーク(続き)
A ルーク+ルーク列ポーン
以上の例からa8のルークが勝ちの可能性を奪うほど、どのくらいひどい位置かが分かる。今度は白キングがポーンの前にいる例を考えてみよう。
図135
カールシュテート、1909年
これは代表的な引き分けの局面である。白キングは自分のルークがb7またはb8に行ける場合に限り隅から出て来れる。しかしその間に黒キングはc7に駆けつけて引き分けにできる。
1.Rh2 Kd7 2.Rh8 Kc7 3.Rb8
3...Rc1
これが最も簡単な手である。もっとも 3...Rd1 でも 4.Rb7+ Kc6 5.Rb2 Rd8+ 6.Rb8 Rd1 7.Rc8+ Kd7 8.Rc2 Rb1 でも引き分けになる。
4.Rb2 Kc8
黒が自分のルークをc列に置いたままキングをc7とc8で移動させれば白は何もできないので引き分けである。しかし黒ルークがc列を離れるのは危険である。例えば 5.Rb4 Rh1? 6.Rc4+ Kd7 7.Kb7 Rb1+ 8.Ka6 Ra1+ 9.Kb6 Rb1+ 10.Ka5 Ra1+ 11.Ra4 で白が勝つ。
(この節続く)