第4章 ルーク・エンディング
4.2 ルーク+ポーン対ルーク(続き)
A ルーク+ルーク列ポーン
今度は6段目にポーンがある局面を考える。まず白ルークがポーンの前方にいる場合からである。
図138
バンクーラ、1924年
本図はこの型のエンディングで最も重要な引き分けの局面の一つである(ポーンはもっと後ろでも構わない)。その特徴は白ルークがポーンの前方にいること、黒キングがg7又はh7にいること、そして黒ルークが横からポーンを攻撃していることである。白は何も進展を図ることができないのでこの局面は引き分けである。
1.Kb5 Rf5+
白は 2.Rc8 を狙っているので白キングをポーンの守りから引き離さなければならない。
2.Kc6 Rf6+ 3.Kd5 Rb6
これ以上チェックは必要ないが、ルークはポーンを攻撃し続けなければならない。
4.Ke5 Rc6
4...Rb5+ から 5...Rb6 でも良い。しかし 4...Rf6? は 5.Rg8+! で負けてしまう。
5.Ra7+ Kg6
又は 5...Kg8 でも良い。黒が引き分けの構図に従う限り白が状況を改善できないことは明らかである。白が Ra8 から a7 とポーンを進めれば黒はすぐに ...Ra6 と指して図132の局面にして引き分けることができる。
(この節続く)