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実戦に役立つエンディング(140)

第4章 ルーク・エンディング

4.2 ルーク+ポーン対ルーク(続き)

 ルーク+ルーク列ポーン

YKeres140.JPG 図140

 白キングは自分のポーンにちょうど近いところにいるので次のような見事な手順で勝つことができる。

1.Kd3

 勝つにはこの手しかない。1.Ke3 は 1...Re1+ から 2...Re6 と受けられる。1.Kd2 は 1...Rb1 2.Ra7+ Kg6 で黒が引き分けにできる。例えば 3.Rb7 Ra1 4.Rb6+(4.a7 なら 4...Kf6 5.Kc3 Ke6 6.Kc4 Kd6)4...Kf7 5.Kc3 Ke7 で引き分けになる。1.Ra7+ も 1...Kf6 2.Kd3? Ke6 3.Kc4 Kd6 でやはり引き分けである。

 これらの分析から黒の手番ならば 1...Rc1 または 1...Ra5 で黒は引き分けにできる。

YKeres140A.JPG

1...Ra4

 1...Rd1+ 2.Kc4 Rd6 は 3.Kb5! Rd5+ 4.Kc6 Ra5 5.Kb6 で白が勝つ。

 1...Rf12.Ra7+! 2.Rc8 は 2...Ra1 3.Rc6? Kf7 4.Kc4 Ke7 5.Kb5 Kd7 6.Rc4 Rb1+ 7.Ka5 Ra1+ 8.Kb6 Rb1+ 9.Ka7 Rb2 で失敗する。2...Kg6 2...Kf6 は 3.Rh7! Kg6 4.Rb7 で本手順に戻る。この手順中 3...Ra1 は 4.a7 Ke6 5.Kc4 Kd6 6.Kb5 で白が勝つ。3.Rb7 Ra1 4.a7 Kf6 4...Ra4 は 5.Kc3 Kf6 6.Kb3 Ra1 7.Kc4 Ke6 8.Kc5 又は 8.Rh7 で白が勝つ。5.Kc4 Ke6 6.Kc5 又は 6.Rh7 で白の楽勝である。

 最後に黒は 1...Rh1 で 2.Ra7+ Kf6! の後の 3.Rh7 を防ぎ、この後 3.Rb7 Ra1 4.a7 Ke6 5.Kc4 Kd6 で引き分けにすることができる。しかしh列のルークは位置が悪く 2.Kc4! Rh6 3.Kb5 Rh5+ 4.Kb6 Rh6+ 5.Kb7 で黒キングがルークの動きをじゃましていて白が勝つことができる。

2.Kc3

YKeres140B.JPG

2...Rh4

 白は 3.Kb3 から 4.Kb4 を狙っているので黒はぐずぐずできない。

 2...Rf4 は既に見たように 3.Ra7+ Kf6 4.Rh7 Kg6 5.Rb7 で白が勝つ。

3.Ra7+

YKeres140C.JPG

3...Kf6

 前の手の意味の継承である。3...Kg6 は 4.Rb7 で白が勝つ。本譜の手に対して 4.Rb7 なら 4...Ra4 5.a7 Ke6 6.Kb3 Ra1 で黒が引き分けにできる。

4.Kb3!

YKeres140D.JPG

4...Rh1

 黒キングはe列に行くと 5.Ra8 から 6.a7 があるので行くことができない。4...Rh8 は 5.Rb7 Ke6 6.a7 Ra8 7.Kc4 Kd6 8.Kb5 で白が勝つ。

5.Ra8

YKeres140E.JPG

5...Ra1

 白の狙いは 6.a7 である。5...Kg7 は1手目の説明にあるように 6.Kc4 で白が勝つ。

6.Kb4

YKeres140F.JPG

 この後白キングがa7に行って白が勝つ。黒が 6...Ke7(e6)と指すと 7.a7 がある。この勝つ仕組みは既に示した。

(この節続く)

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2008年04月13日 09:22に投稿されたエントリーのページです。

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