第4章 ルーク・エンディング
4.2 ルーク+ポーン対ルーク(続き)
A ルーク+ルーク列ポーン
白ポーンがa6にいる局面の分析の仕上げとして図144を考えてみよう。
図144
グリゴリエフ、1936年
白の手番ならば 1.a7 ですぐに勝ちになる。しかし黒は手番でも助からない。
1...Rc1+
黒が 1...Kf7 として 2.a7 に対して 2...Kg7! を用意しても白は 2.Kb7 Rb1+ 3.Ka7 Ke7 4.Rb8 で図142の局面にして勝つ。だから黒はチェックに活路を求めなければならない。
2.Kb5
2.Kb7 Rb1+ 3.Ka7? は 3...Kd7! で引き分けになる(図142)。
2...Rb1+
白の狙いは 3.a7 だった。
3.Kc4
3.Ka4 もあり以下 3...Ra1+(3...Kf7 なら 4.Ka5 Ra1+ 5.Kb6 Rb1+ 6.Ka7 Ke7 7.Rb8 で白の勝ち)4.Kb3 Kf7 5.Kb4 で白から a7 があるので黒キングはe列に来ることができない。
3...Rc1+
4.Kb3
白は 4.Kd3 でも勝てる。4...Rd1+ 5.Ke3! Rd7 6.Ke4! 6.a7? は 6...Kd5! で引き分けになってしまう。6...Kd6 6...Kf6 なら 7.Rb8 Ra7 8.Rb6+ である。7.a7! Re7+ 8.Kd4 Rd7 9.Kc4
で白が勝つ。実はもっと簡明な勝ち方は 4.Kb4! である。4...Rb1+ 4...Rc7 なら 5.Rh8 である。5.Ka3 Kf7 5...Ra1+ なら 6.Kb2 から 7.a7 である。6.Ka4
で白の勝ちである。
4...Rc7 5.a7 Re7 6.Kc4 Ke5 7.Kc5
で白が楽に勝つ。
(この節続く)