第4章 ルーク・エンディング
4.2 ルーク+ポーン対ルーク(続き)
B ルーク+ルーク列以外のポーン
このエンディングはルーク列ポーンの場合よりも白の勝つ可能性が大きいことは明らかである。第1に黒はほとんどルークを交換することができない。第2に白キングはポーンを両側から助けることができる。第3にポーンの両側が空いているので白ルークは活動の余地が広がる。従って黒は引き分けることがはるかに難しくなり、時には自分のキングがポーンの昇格枡を占めていても引き分けにできないことさえある。
ここではこの型のエンディングの最も重要な局面を系統的に調べていくことにする。最初は白ポーンが7段目に到達した場合を考える。
(a)7段目のポーン
このような局面の一例はルセナの局面(図129)で既に分析した。そこでは白が優位を勝ちに持って行く手法が示された。ここでは基本的な局面をもっと調べてみよう。
図149
タラシュ、1906年
この局面はたとえ黒の手番でも白の勝ちである。白には 1.Rf1+ Ke6 2.Ke8 という狙いがあるので黒はすぐに白キングに対してチェックを始めなければならない。しかしそれでも引き分けには至らない。
1...Ra8+ 2.Kc7 Ra7+
3.Kc8
白は 3.Kc6 Ra6+(3...Ra8 でも同じ)4.Kb7 でも勝てる。
3...Ra8+ 4.Kb7 から 5.Kc7 で白が勝つ。
(この節続く)