第4章 ルーク・エンディング
4.2 ルーク+ポーン対ルーク(続き)
B ルーク+ルーク列以外のポーン
(a)7段目のポーン
この二つの例は黒がどのように守らなければいけないかを示している。しかし駒の配置を少し変えたらどうなるだろうか。図149では白のルークがb7以外のどこにいても白が勝つ。
図151
図151では 1...Ra8+ 2.Kc7 Ke7! で白ルークがe列でチェックできないので引き分けである。白ルークがb6でも同じと思うかもしれない。
しかし白は 1...Ra8+ 2.Kc7 Ke7 の後 3.Ra6! Rh8 3...Rd8 なら 4.Re6+! 4.Ra1! で勝つ。
しかしこの場合でももしクイーン翼にもう1列あったら引き分けになるところである。
図150では事はそれほど簡単ではない。もちろん白ルークがh列の場合は何も変わらない。しかし白ルークがd列またはc列の場合は白が簡単に勝つ。例えば白ルークがc3にいる場合
1...Ra8+ 2.Kd7 Ra7+ 3.Rc7 で白が勝つ。白ルークがd列にいる場合はd8あるいは Kd7-e6 の後ではd6でルークが間に入ることができる。b列はルーク交換になるとポーンが敵キングによって取られてしまうのでルークにとって良い列ではない。しかしこれには例外がありルークがb8にいると 1...Ra8+ がない。
1...Rd2 白の狙いは 2.Kd7 Rd2+ 3.Kc6 で、1...Ra7 には 2.Kd8 がある。 2.Rd8 から 3.Kd7 で白が勝つ。
白ルークがe列にいる場合も白が勝つ。白キングはチェックを逃れることができポーンのクイーン昇格が不可避になる。
白ルークがc6又はc7の場合も例外で 1...Ra8+ 2.Kd7 Kf7
で引き分けである。
黒駒の位置の変更も結果に大きな影響を及ぼす。例えば黒ルークがb列にいるとすると(例えばb2)
白は 1...Rb8+ 2.Kd7 Rb7+ 3.Kd8 Rb8+ 4.Kc7 Ra8 5.Ra1!
から 6.Kd7 で白が勝つ。
(この節続く)