第4章 ルーク・エンディング
4.2 ルーク+ポーン対ルーク(続き)
B ルーク+ルーク列以外のポーン
(a)7段目のポーン
締めくくりに読者が興味を持つような例外的な局面を採り上げる。
図153
コパイェフ、1953年
以降に出てくるように白は図152の手法が使えないので黒が引き分けにできるように思われる。しかし白は黒ルークがポーンから2列しか離れていないことを利用して次のような巧妙な手段で勝つことができる。
1...Rc8+ 2.Ke7 Rc7+
3.Kf6
3.Ke6 Rc8 なら白は 4.Kf6 で本譜に戻るしかない。4.Kd7 としても 4...Ra8 5.Ra1 Rb8!(1列広い)でうまくいかない。
3...Rc6+
4.Ke5!
以前の勝つ手順はここではうまくいかない。つまり 4.Kf5 Rc5+ 5.Kg6 Rc6+ 6.Kh5 Rc5+ 7.Kh6 Rc6+ 8.Rg6 Rxg6+ 9.Kxg6 で黒キングがステイルメイトになる。
4...Rc8
4...Rc5+ は 5.Kd6 Rc8 6.Re1! Kg7 7.Re8 で白が勝つ。もし黒ルークがb列にいたら 4...Rb5+ 5.Kd6 Rb8 6.Re1 Kg7 7.Re8 Rb6+ 8.Kc5 Rf6[訳注 8...Kxf7 でも良い。]で引き分けになるところである。
5.Rg6!
この決め手は白キングが6段目を離れて初めて可能になった。
5...Kh7
5...Ra8 なら 6.Ra6 から 7.Kf6 で白が勝つ。
6.Rc6 Ra8 7.Kf6 Rb8 8.Re6
から 9.Re8 で白が勝つ。
(この節続く)