第4章 ルーク・エンディング
4.2 ルーク+ポーン対ルーク(続き)
B ルーク+ルーク列以外のポーン
(b)6段目のポーン
今までの結果をまとめると次のようになる。図159で白ルークがa、c、d、e、g列にいる時、a4、a5、a6、c4、c5、d5、d7、e4、e5、e8を例外として白が勝つ。白ルークがこれらの例外の地点やf、h列にいる時は引き分けである。
これまで6段目のポーンの場合についてかなりの量を割いて分析してきたがこれにはそれなりの理由がある。このような局面はルーク+ポーン対ルークのエンディングの基礎を形成しているので細部まで詳しく理解している必要があるのである。この知識の習得に要した時間は決して無駄になることはない。
これまでの全ての局面を1列右側に移すと黒ルークの動ける余地が広がるので黒の引き分けの可能性が高まるのは明らかである。しかしその場合でも基本的な指し方は同じである。検討を完全にするために黒キングがポーンの間違った側(即ち広い方)にいる例を考えてみよう。
図161
何が違うかというと黒ルークが横から効果的なチェックをするための幅が足りないということである。黒は手番でも次のように負ける。
1...Ra1
黒は続けてもう一手 1...Ra7+ と指せれば 2.Kc6 Ra6+ 3.Kb7 Ra1! で引き分けにできるところである。同様にもし黒キングがb7にいたならば 1...Rh1!(図154)で引き分けにできる。
2.Rc8 Ra7+
白の狙いは 3.Kd8 から 4.d7 だった。
3.Kc6 Ra6+ 4.Kc7 Ra7+ 5.Kb6 Rd7 6.Kc6
これで白の勝ちである。
(この節続く)