「Chess Life」2004年4月号
2003年度米国チェス連盟グランプリの最終順位が発表されGMナカムラは12位でした。
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「Chess Life」2004年5月号(1/3)
2004年コーラス(Corus)B級大会にGMナカムラが参加し優勝こそできませんでしたがその敢闘精神が高く評価されました。
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経験と若さが支配した2004年コーラス
記 アビブ・フリードマン
16歳のGMヒカル・ナカムラが目を見張らせる素晴らしい活躍をした。この天才児についてはこれまで多くのことが語られ書かれてきた。彼の称号の記録は今ではみんなの知るところである。彼と彼の家族を知る者として彼は「本気」であると証言できる。ヒカルはスペインのパンプローナでの非常に強い大会のすぐ後にコーラスに乗り込んできた。そしていつものように戦いのチェスを渇望し、やる気と自身と意欲に溢れていた。彼の人もうらやむ研究熱心と怖いもの知らずが彼を世界の若いチェス選手たちの最上層に押し上げてきた。そして私も他の多くの人と同じで彼がまだ能力の全てを出し切っていないと思っている。大会の報告の目的からは少しそれるが、ヒカルがさらに上に行くための援助が与えられ世界のランキングの中でどこまで行けるかを見ることができるように速く彼の才能が認められ報われることを心から希望している。
16歳でELOレイティング2571の(上昇している)一人前のGMがいたのがこの前いつだったのか思い出すことができない。これからの数年が彼の進歩と将来についての決断に重大な時となるであろう。だからヨーロッパの才能ある選手、例えばフランスのバクロに与えられたのと同じような援助と機会が彼にも与えられることを祈っている。
コーラスでは年少のナカムラが早過ぎる引き分けを受けない闘志に対して多くの敬意を集めた。彼はいつでも戦闘態勢にあった。彼の試合のうち8試合は決着がついた。5勝3敗だった。
ヒカルがこの大会にお遊び気分で来たのではないことは当初から明らかだった。
ニムゾ・インディアン防御 [E46]
白 GMヒカル・ナカムラ(2571)
黒 GMエリック・ロブロン(2497)
GM-B 第3回戦、ベイク・アーン・ゼー、オランダ、2004年1月13日
1.d4 Nf6 2.c4 e6 3.Nc3 Bb4 4.e3 O-O 5.Nge2
この戦型で白はビショップをナイトと交換されてc列に二重ポーンができるのを避けるためにキング翼ナイトを不本意な地点に置くのを気にしない。
5...d5 6.a3 Bd6
当然ここではc3で交換するのは意味がなくなっている。
7.c5 Be7 8.b4 b6 9.Nf4
9...bxc5
この手は新手かもしれない。ここでの通常の手は 9...a5 である。[訳注 9...bxc5 は前例があります。1960年の全米選手権戦のセイディ対フィッシャー戦でこの手が指されました。]
10.bxc5 c6 11.Be2 Qc7 12.Nd3
この手は 12...e5 を防ぐためである。
12...Ba6 13.O-O Nbd7 14.Rb1 Bc4 15.Bd2
GMカームスキーを連想させるような指し回しで白は序盤からあまり有利を引き出さなかった。しかしこれから粘り強さと手のかかる駒繰りと辛抱で事を成し遂げついには相手を圧倒する。
15...Rfb8 16.Rxb8+ Rxb8 17.Nb4 Bxe2 18.Qxe2 Rb7 19.f3 a5 20.Nd3 Rb3
自然な手のように見えるが白はすぐにこのルークを戦術的に困らせる。
21.Qd1! Qb7?!
この手は誤った作戦の始まりである。[21...Rxa3 22.Qc2(狙いは 23.Bc1)22...a4(22...Qb7 は 23.Rb1 で黒ルークの処置に困る)23.Rb1 Rb3(放っておくと 24.Nc1!)24.Rxb3 axb3 25.Qxb3]
22.Qc2 Bd8 23.a4 Nb8 24.e4
白は一手ごとに陣形が良くなってきて有利さを広げている。
24...Bc7 25.e5 Nfd7 26.f4 g6 27.Rc1
b3のルークの居心地が悪くなってきた。
27...Qa6 28.Nb5! Rxb5 29.axb5 cxb5 30.c6 Nb6 31.f5!
黒枡が怖いことになってきた。
31...Nc4 32.fxe6 fxe6 33.Bh6
白の Rf1 から Qf2 が目前に迫ってきて黒は観念した。
黒投了
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(この号続く)