第4章 ルーク・エンディング
4.2 ルーク+ポーン対ルーク(続き)
B ルーク+ルーク列以外のポーン
(c)2段目から6段目までのポーン
黒キングがポーンから2列遮断されていると状況は一層面白くなる。図167はその基本的な局面である。
図167
以下の勝つ手段はポーンが中央列にある場合にも当てはまる。図166とは少し異なるが同じくらい参考になる。
1.Kb4
この局面では手順はそれほど重要でない。黒は自分のキングがf7にいても 1...Re8 とは指せない。それは 2.Rxe8 Kxe8 3.Kb4 Kd8 4.Kb5! で黒負けのポーン・エンディングになってしまうからである。黒キングの厳密な位置は重要でない。
1...Rb8+ 2.Ka5 Rc8 3.Kb5 Rb8+ 4.Ka6
ここでも余分な列の大切さが見て取れる。ポーンがナイト列にあった場合は引き分けにしかならない。
4...Rc8 5.Rc1!
この局面では白は 5.Re4 でも勝てる。以下 5...Kf5 6.Rh4(狙いは 7.Kb7)6...Rb8 7.c5 で 7...Ke6 8.Rd4 でも 7...Ke5 8.Rh6 でも白が勝つ。しかしこの手順は黒キングが元々f5にいた場合や局面全体が1列右に位置していた場合は不可能である。
5...Ke7 6.Kb7
6...Rc5
もし局面がもう1列右に寄っていたら
黒はここで 6...Ra8 を試みるかもしれない。しかしそれでも白は 7.d5 Ra7+ 8.Kb6 Rd7(8...Ra2 なら 9.Re1!)9.Kc6 Ke7 10.d6+ Kd8 11.Rh1 で勝つ。
7.Kb6
7...Rh5
7...Rc8 なら 8.c5 Rb8+ 9.Kc7 で白が勝つ。
8.c5
8.Rd1 Rh6+ 9.Kc7 Rh5 10.Rd5 でも白が勝つ。
8...Kd8
9.Ra1
9.c6? は 9...Rh2 で引き分けになってしまう。白ルークは 9.Rd1+ や 9.Rg1 など他の地点に動いても白が勝つ。
9...Rh2 10.Ra8+ から 11.c6(+) で白が簡単に勝つ。
(この節続く)