第4章 ルーク・エンディング
4.2 ルーク+ポーン対ルーク(続き)
B ルーク+ルーク列以外のポーン
(c)2段目から6段目までのポーン
ポーンが原位置にいる局面や中央列の3段目にいる局面にはまだまだ多くの興味深いエンディングがあるがこれらについては割愛する。その代わり守る側のキングがポーンの後ろにいる二つの例を分析しよう。
図172
クリングとホルビッツ、1851年
一般にこのような局面は白の勝ちで特に守る側のキングがポーンから1段離れている場合は特にそうである。黒は白駒の配置が悪い時またはポーンがあまり進んでいない時に限り引き分けの可能性がある。図172は一見すると白がポーンの守りに縛り付けられているので黒が引き分けにできそうに思われる。しかし白は次のような典型的な捌きでこの状態を打開することができる。
1.Rh8!
白は 1.d7? Re6+ 2.Kf7 2...Kd6? 3.Re8! で勝てそうに見えるが実際は 2...Rf6+ 3.Kg7 Ke6 4.Re8+ Kxd7 で引き分けになってしまう。
1...Rxd6 2.Rh5+
これで白の勝ちである。
この局面を1列左に移動しても白の勝ちである。しかし1列右に移動すると明らかに 1.Rh8 Rxe6 2.Rh5+ Kg4
で引き分けである。
(この節続く)