「Chess Life」2004年5月号(2/3)
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経験と若さが支配した2004年コーラス(続き)
第9回戦でGMナカムラは大会の最終的な優勝者と対戦しねじり倒した。
クイーン翼ギャンビット拒否・古典派戦法 [D37]
白 GMヒカル・ナカムラ(2571)
黒 GMラサロ・ブルソン(2603)
GM-B 第9回戦、ベイク・アーン・ゼー、オランダ、2004年1月20日
1.c4 e6 2.Nc3 d5 3.d4 Nf6 4.Nf3 Be7 5.Bf4 O-O 6.e3
6...Nbd7
別の有力な手は 6...c5 で、白が今さら Bg5 でd5の地点に間接的に圧力をかける気にはなれないことを利用しようという手である。
7.c5 c6
6.Bd3
例えば 8.h3 として白枡ビショップを動かすのを遅らせるのを好む選手もいる。その理由は 8.h3 の後 8...b6 9.b4 a5 10.a3 Ba6 11.Bxa6 となれば手損をしなくて済むからである。
8...b6 9.b4 a5 10.a3 Ba6
黒は白の締め付けに挑みかかると共に最も働きの悪いc8のビショップを交換しようとする。
11.O-O Qc8 12.h3 Qb7
13.Qc2
ここでは 13.g4 で黒からd3で駒交換するのを待って手損を避けるのもある。
13...Bxd3 14.Qxd3
14...Ra7?
黒はa列を支配しようとするがそこでの侵入口はほとんどない。常識的な手は 14...axb4 15.axb4 bxc5 16.bxc5 Rxa1 17.Rxa1 Ra8 でほぼ互角の形勢だった。
15.Nd2 Rfa8 16.Rab1 axb4 17.axb4 Ra3 18.Qc2
黒が得たものは何もなかった。それどころかクイーン翼で白からいつでもb5突きによる突破があるのでそれを心配しなければならない。もし ...b5 でクイーン翼を閉じれば白からの中原での素早い進攻(f3、e4)を考慮に入れなければならない。
18...Bd8 19.Nb3 Bc7 20.Bxc7 Qxc7
21.b5
21.cxb6 Qxb6(21...Nxb6 22.Nb5!)22.Na5 も良い手だった。
21...Rc8
明らかに黒はb5のポーンを取ることができない。
22.Rfc1 Raa8 23.Qe2
23...Qd8
23...cxb5 と取るのは 24.Nxb5 Qc6 25.Na7! Rxa7 26.cxb6 で明らかに白が優勢である。
24.bxc6 Rxc6 25.Qb5
25...Rcc8?
敗着。25...Rac8 26.Na4 又は 26.Na2 から Nb4 で白が優勢である。しかし本譜の手ではcポーンのために黒が壊滅する。
26.c6! Nb8 27.Na4 Ra6 28.Nd2
これで黒のbポーンが落ちそれとともに助かる可能性もなくなる。
28...Qc7 29.Nxb6 Rd8 30.Nf3 Ne4 31.Ne5 Nd6
32.Qb3 f6 33.Nd3 Ne4 34.Nf4 Nd2
しょせん黒の負けだがこの手は白に速やかで鮮やかな決め手を許した。
35.Nxe6 Nxb3 36.Nxc7 Rxb6 37.Nxd5!
目前のc7突きが致命的である。
1-0
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(この号続く)