第2章 ビルヘルム・シュタイニッツ(続き)
ツーカートルトはこれにひるまずニューヨークでの次の試合から3連勝しセントルイスでも4連勝目をあげた。シュタイニッツの指し方は結果を別にしても明らかに不安定だった。第3局で戦略的に勝っていた試合をふいにしただけでなく第4局ではとんでもない戦術上のポカを犯した。
この局面でシュタイニッツ(白番)は黒のdポーンが釘付けになっていると思っていて 37.Nxc4 と取った。そして 37...dxc4 と取られて初めて 38.Qxb7 と取ると最下段で頓死させられることに気づいた。実戦は 38.Rxd8 Nxd8 39.Qe2 Ne6
と進んだところで白が投了した。
(この章続く)