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「ヒカルのチェス」(140)

「Chess Life」2009年8月号(2/8)

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表紙特集
ヒカル!(続き)

 スイス式組み合わせの気まぐれでベセッラに勝ったヘスとナカムラが第3回戦で激突した。フォックスウッズでヘスに負けたヒカルには特別の動機があった。自分のブログで書いていたように彼は「十分に研究して布局でつぶして」やりたかった。しかし事態は予定どおりには進まなかった。

ナカムラ対ヘス(第3回戦)

Y090925A.JPG 30...Rb8

 この局面からヒカルは 31.Kg3 Rb4 32.Bc3 と指した。『他の手なら何でもよかった。それなら勝勢だった。一番簡単なのは 32.g5 だった。』32...Ra4 33.Nf5+ Kf7
Y090925B.JPG
ここでヒカルは 34.Nd4 と指すつもりだったが 34...Ba8 35.c6 の後 35...Nc5 が気になった。『実戦の 34.Nd6+ は非常に軽率だった。変化をまったく読み違えていた。』それでも形勢はまだ白が良かった。ヒカルは対局後の検討で次のように言っていた。『バル[アコビアン]がちょうど通りかかって 36.c7 Bb7 37.Nc6 を見つけた。それでたぶん白が勝つ。』37.f5! e5 を入れてから 38.Nc6 とした方がもっと良い。例えば 38...Rxc4 には 39.Bxe5! があるのでc7のポーンが取られない。

 『あの時は既にちょっといらいらしていてそう指さずに 34.Nd6+ と指してしまった。ロバートはうまく指して引き分けになるチャンスも十分あった。しかし受けの正着を指さなかったのでこちらの勝ちになった。』

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(この号続く)

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2009年09月25日 09:51に投稿されたエントリーのページです。

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