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チェス世界選手権争奪史(45)

第2章 ビルヘルム・シュタイニッツ(続き)

 最初の3局はいずれもルイロペスだった。第1局はラスカーの白番で60手で勝った。第2局はシュタイニッツがベルリン防御を42手で破った。第3局はまたもやシュタイニッツが自分の名前が冠せられるようになった防御を繰り出した。

白 ラスカー
黒 シュタイニッツ

1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5 d6
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(この手がシュタイニッツ防御の特徴である。もっとも 3...Nf6 として白が 4.O-O でキングの所在を明らかにしてから 4...d6 とする方が融通性がある。この理由は黒の5手目の解説を参照。シュタイニッツ流の狭小な防御陣は1920年代半ばまではかなり人気があった。1921年のラスカー対カパブランカ戦にもその例がある。しかしその後人気がなくなり、世界選手権戦関連では1965年の挑戦者決定戦の準決勝でベント・ラルセンがミハイル・タリに対して用いるまで再び現れることはなかった。その試合は次のように進んだ。1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5 Nf6 4.O-O d6 5.d4 Bd7 6.Nc3 exd4 7.Nxd4 Be7 8.b3 Nxd4 9.Qxd4 Bxb5 10.Nxb5 Nd7 11.Ba3 a6 12.Nc3 +/-)4.d4 Bd7 5.Nc3
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5...Nge7(5...Nf6 に対しては白に 6.Bg5 Be7 7.Qd3! から [8.]O-O-O という非常に強力な手順がある。しかし本譜の手の方が良いとも言えない。)6.Bc4(狙いは 7.Ng5 である。第7局ではラスカーは 6.Be3 と指した。)6...exd4 7.Nxd4 Nxd4 8.Qxd4 Nc6 9.Qe3 Ne5(9...Be6!)10.Bb3 Be6
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11.f4 Nc4? 12.Qg3 Nb6 13.Be3 c6 14.f5 Bxb3 15.axb3 Nd7 16.Bf4 Qc7
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17.b4 f6 18.Ne2 Ne5 19.Nd4 Qb6 20.c3 O-O-O 21.Ne6 Rd7 22.Be3 Qb5!
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(これは駒を犠牲にしての巧妙な反撃の始まりで、もう少しでうまくいくところだった。)23.Rxa7 b6 24.Ra8+ Kb7 25.Rxf8 Rxf8 26.Nxf8 Qd3!
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27.Rf1(ジェームズ・メーソンとW・H・K・ポロックの研究によって次のように白がルークを取り永久チェックをかわすことができることが示された。27.Nxd7 Qb1+ 28.Kd2! Qxb2+ 29.Kd1 Qb3+ 30.Ke2 Qc4+ 31.Kf2 Qa2+ 32.Kf1 Qc4+ 33.Ke1 Qxc3+ 34.Bd2 Qa1+ 35.Ke2 +-)
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27...Qc2 28.Bd2 Re7(シュタイニッツによると黒は 28...Nc4 と指すべきだった。以下は 29.Qf4 Rd8 30.Ne6 Ra8 31.Ke2 Ra2 で「強力な攻撃力がある。」本譜は絶望的である。)29.Ne6 Qxe4+ 30.Qe3 Qxg2 31.b3 Re8 32.Qe2 Qh3
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33.Kd1 Ra8 34.Rf2 Ra2 35.b5 c5 36.Nxg7 d5 37.Kc1 Qd3
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38.Qxd3 Nxd3+ 39.Kb1 Rb2+ 40.Ka1 Rxb3 41.Rf3 c4 42.Ne8 Nb4!
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43.Rg3 Ra3+ 44.Kb1 Rb3+ 45.Kc1 Nd3+ 46.Rxd3! cxd3 47.Nxf6 Rxb5
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48.Ne8 Kc6 49.f6 d4 50.Ng7 dxc3 51.Bxc3 Rg5?(51...Kd7!)52.f7 黒投了
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(この章続く)

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2009年09月30日 09:10に投稿されたエントリーのページです。

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