「Chess Life」2009年8月号(8/8)
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表紙特集
ヒカル!(続き)
米国のスーパーGM
ナカムラのセントルイスでの実効レイティングは2807(米国チェス連盟)で、FIDEのレイティングは2700以上に戻った。米国選手権の称号と、取り戻した「スーパーGM」のレイティングでナカムラには今年以降の世界中のチェス大会で多くの選択肢が保証されるはずである。既に彼はスペインのサンセバスティアンでの一流総当たりで戦った。今月はアムステルダムのNH大会での活躍が見られる。この大会は「希望の星」対「百戦錬磨」の対決である。12月にはロンドンでの新規の超一流大会にマグヌス・カールセンやウラジミル・クラムニクらと共に参加する。
この大会はマルコム・ピーンが準備している。彼はナカムラが招待の第一候補だと言っていた。彼は当地、即ち「植民地」のチェスの動きを追うことに興味を引かれていた。「みんなちょっと立ち止まって米国選手権戦で米国の最強の全選手たちが互いに戦っているところを見られるのは幸運であることを考えてみるべきだと思います。なぜなら世界を見渡すと、特にここ英国では、長い持ち時間に慣れているのは特権ではないから。」
アムステルダムでナカムラはフランス・リーグの新しいチームメイトのピョートル・スビドレルと対局することになる。ロシアチャンピオンは豊富な経験を有効に利用しようとするだろう。しかし彼は新米国チャンピオンにも一定の敬意を抱いている。「ヒカルは年月と共に強くなってきています。彼を特別な存在にしているものは自分にもっとあったらと望むようなものです。例えばすべての試合で勝とうという意欲です。私の場合はいつもというわけではありません。それに驚くほどの自分への信頼です。彼には人がうらやむようなチェスの資質がないと言っているのではありません。もちろんそんなことはありません。現在私が見るところでは、彼を他のチェス選手のほとんどから分け隔てているものはすべて勝とうという天性の願望で物事に対していることです。」
最終戦の次の日にナカムラに個人的に優勝のお祝いの言葉を述べたら彼は既にある意味でさめていた。私にお礼を言った後簡単に次のように言った。「フィッシャーを追い越すまであと7年。」
最前列左から右へヤーン・エールベスト、アレグザンダー・オニシュク、ジョエル・ベンジャミン、サミュエル・シャンクランド、バルージャン・アコビアン。2列目左から右へクリス・バード、ボリス・グリコ、イリーナ・クラシュ、ヒカル・ナカムラ、レイ・ロブソン、レックス・シンクフィールド、メリクセット・ハチヤン、エンリコ・セビリャーノ、ロバート・ヘス、アンナ・ザトンスキー、イルダル・イブラギモフ。第3列左から右へフリオ・ベセッラ=リベロ、アレグザンダー・シャバロフ、タイラー・ヒューズ、ジョシュア・フリーデル、ユーリ・シュールマン、グレゴリー・カイダノフ、ガータ・カームスキー、チャールズ・ロートン、エミル・ストフスキー。最後列左から右へダグ・エッカート、マイケル・ブルックス、ラリー・クリスチャンセン。
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(この号終わり)