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チェス世界選手権争奪史(67)

第3章 エマーヌエル・ラスカー(続き)

 第1局はラスカーの白番でルイロペスの交換戦法を指した。布局の手については(48)のラスカー対シュタイニッツ戦第9局を参照されたい。ラスカーは序盤で優勢になったがタラシュもよく守りほとんど互角の形勢にできそうになった時に致命的な悪手が出てラスカーが収局で勝ちを収めた。第2局は挑戦者の方からすれば一層悪い内容だった。

ルイロペス
白 タラシュ
黒 ラスカー

1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5 Nf6 4.O-O d6 5.d4 Bd7 6.Nc3 Be7 7.Re1
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7...exd4(7...O-O? は次のようにいわゆる「タラシュの罠」にはまる。8.Bxc6 Bxc6 9.dxe5 dxe5 10.Qxd8 Raxd8 11.Nxe5 Bxe4 12.Nxe4 Nxe4
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13.Nd3 f5 14.f3 Bc5+ 15.Nxc5 Nxc5 16.Bg5
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から 17.Be7 で白の交換得になる。)8.Nxd4 O-O 9.Nxc6(9.Bxc6 や 9.Bf1 の方が普通である。実戦の手はタラシュの十八番の手だったがラスカーは先刻承知だったに違いない。)
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9...Bxc6(9...bxc6! 10.Bd3 Re8)10.Bxc6 bxc6 11.Ne2
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11...Qd7?(もちろん 11...Nxe4? は 12.Nd4 d5 13.Nxc6 Qd6 14.Nxe7+ Qxe7 15.f3 +- でだめであるが、11...d5 12.e5 Ne4 13.Nd4 Qd7 または 11...Re8 12.Nd4 c5 13.Nf5 Nd7 14.Qg4 Bf6 なら完璧ではないが実戦よりは優った。)12.Ng3 Rfe8(ある解説者によると黒のルークは一つは ...d5 突きを実現するためにd8に、そしてもう一つはb8に配置すべきだとのことである。それは確かにそうだが黒は既に態勢をひどく損ねている。)13.b3 Rad8 14.Bb2 Ng4
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(この局面は(55)で詳細に論じた。)15.Bxg7 Nxf2 16.Kxf2? Kxg7 17.Nf5+ Kh8 18.Qd4+ f6 19.Qxa7
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(白は1ポーン得になったが黒の黒枡支配と敵キングに対する攻撃の可能性により明らかにポーン損を補っている。)19...Bf8 20.Qd4 Re5 21.Rad1
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(この手は手厳しく批判されてきたが、この手自体に悪いところは何もなく明らかにこれに優る手はない。)21...Rde8 22.Qc3 Qf7 23.Ng3 Bh6 24.Qf3 d5 25.exd5 Be3+ 26.Kf1 cxd5
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27.Rd3?(27.Nf5!)27...Qe6 -/+ 28.Re2 f5 29.Rd1 f4 30.Nh1 d4 31.Nf2 Qa6
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32.Nd3 Rg5 33.Ra1 Qh6 34.Ke1 Qxh2 35.Kd1 Qg1+ 36.Ne1 Rge5
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37.Qc6 R5e6 38.Qxc7 R8e7 39.Qd8+ Kg7 40.a4 f3 41.gxf3 Bg5 白投了
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(この章続く)

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2009年10月22日 08:41に投稿されたエントリーのページです。

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