「Chess Life」2009年9月号(1/1)
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収局研究室
2009年米国選手権戦 第1部
GMパル・ベンコー
2009年米国選手権戦では模範的な収局が多かった。2回の講義の初回でベンコーは成績上位者の試合を検討する。今月はポーン得の収局が中心である。
連結パスポーン
白 ヒカル・ナカムラ(2748)
黒 アレグザンダー・シャバロフ(2638)
チャンピオンは手筋を用いて局面を有利な収局に導いた。
黒の手番
15...d5!?
側面攻撃に対しては中央での反撃が普通の応手である。しかしポーンを犠牲にする代わりに 15...Nh7 で受けの態勢をとる方が安全だった。
16.exd5 e4 17.Bg2
17...Qg3
この手は有力に見えるが実際は劣勢の収局に至る。17...Bb4 か 17...Rfd8 ならもっと難解な戦いになっていた。
18.Qe1 Qxe1 19.Rfxe1 Nxg4 20.Bxb6! Nxb6 21.Rxe4 Nxd5 22.Nxd5 Bxd5 23.Rxe7 Rfd8
24.Bf1!
白は1ポーン得を保ったがここからしばらくはその守りに専念することになる。
24...Kf8 25.Ree1
25.Rae1 には 25...Be6 がある。
25...Rdb8 26.Ra3 Nf6 27.Rd1
27...Ra7
27...Be4 もあった。
28.Rd2 Be4 29.Rf2 Ng4?
この手損で白に主導権を握らせてしまった。29...Rc7 なら難しい戦いが続いた。
30.Rf4
30...Nf6
30...Bxc2 なら 31.Nd4 Bd1 32.Rd3 である。
31.Nc5! Bxc2 32.Rf2 Bd1 33.Nxa6 Rb6 34.b4!
34.a5! もある。連結パスポーンの始動でたちまち勝負がついた。
34...Rbxa6 35.Bxa6 Rxa6 36.a5 Ne4 37.b5
37...Rd6
37...Ra8 なら 38.b6 Nc5 39.a6 Nxa6(39...Rxa6 40.b7)40.Rb2 で白の勝ちになる。
38.a6! Nxf2 39.a7! Nh3+ 40.Rxh3 黒投了
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(この号終わり)