« チェス世界選手権争奪史(73) | メイン | チェス世界選手権争奪史(74) »

世界のチェス雑誌から(55)

「Chess Life」2009年10月号(1/3)

YCM0055A.JPG

******************************

教育界

すごいぞロブソン

米国ジュニア選手権戦に優勝してIMレイ・ロブソンが世界ジュニア選手権戦と2010年米国選手権戦への出場資格を獲得した

記 FMアレックス・ベタネリ

YCM0055B.JPG サルビユス・バーシス

YCM0055C.JPG サム・シャンクランド

YCM0055D.JPG アレックス・レンダーマン

YCM0055E.JPG エリオット・リュー

YCM0055F.JPG マックス・コールマン

YCM0055G.JPG マイケル・リー

YCM0055H.JPG レイ・ロブソン

YCM0055I.JPG ジョエル・バナワ

 米国ジュニア選抜選手権戦が今年の7月12日から17日にかけてウィスコンシン州ミルウォーキー市で開催された。この都市はチェスの伝統が豊富で、有名な大会は少なくとも50年前までさかのぼる。1957年にボビー・フィッシャーが北部中央オープンで優勝して、大人の大会で快挙を収めた最初の頃の一つとなった。ウィスコンシンは歴史に残る偉大なチェス界の功労者たちの名前にちなんだ大会を開催して彼らをたたえている。例えばアーパド・イーロウ記念は今日まで少し修正して用いられているレイティングシステムを考案した物理学博士にちなんでいる。だから今度「イーロウ・レイティング」の「イーロウ」とは何かと聞かれたらわけの分からない頭字語だ答えるのはよして、レイティングの発明者のことを話して質問者を感心させて欲しい。

 平均レイティングが2454のこの大会は14歳の国際マスター(IM)のレイ・ロブソンが難なく優勝した。13歳で優勝というフィッシャーの記録には及ばないがそれでも大したものである。2751という実効レイティングをあげてレイは今年アルゼンチンで開催される世界ジュニア選手権戦の代表の座を獲得し2010年選抜米国選手権戦への出場資格を得た。これに加えて優勝賞金千ドル、米国チェス連盟のレイティング20点増加、それに2500の壁を楽に突破するFIDEのレイティングを付け加えればレイの満足度が十分に分かるというものである。

 レイ以外の参加者はもう二人のIM(サム・シャンクランドとサルビユス・バーシス)、一人のGM(アレックス・レンダーマンは次のFIDE総会で称号が承認されるのを待っているところである)、三人のFIDEマスター(ジョエル・バナワ、エリオット・リュー及びマイケル・リー)それに2008年米国ジュニアオープンの優勝者(マックス・コールマン)で、総当たりのリーグ戦で行われた。この大会は米国の参加者限定にもかかわらず国際大会のような雰囲気があった。つまりアレックスはロシア出身であり、サルビユスは家族と共にリトアニアから移住してきたし、ジョエルはフィリピンからやってきた。参加者はみな国際的な言語のチェスを最も流暢に話したのはいうまでもない。

******************************

(この号続く)

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2009年10月28日 10:15に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「チェス世界選手権争奪史(73)」です。

次の投稿は「チェス世界選手権争奪史(74)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。