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2007年04月 アーカイブ

2007年04月08日

もしかして、実話?

「谷沢さん!!話があるんですけど・・・・」
「何?」
「前から考えてたんですけど・・・・今度OTBチェスサークルを作ろうか、と思いまして・・・」
「・・・・ふ~ん」
「それで・・・谷沢さんにも手伝ってもらえないでしょうか?」
「何を?」
「チェスサークルの運営」
「ふ~ん・・・・つまんない冗談だね!!エイプリルフールもとっくの昔に過ぎたのに・・・・」
「いや、冗談じゃないんです」
「はっ??」
「<新しくOTBチェスサークルが増えたらOTBチェスプレーヤーが増えないかな>と思ってるんですけど・・・・」
「訊いて・・・いいか?」
「はい」
「オマエ・・・・馬鹿か?」
「はっ??」
「だから・・・・オマエ、バ・カ・か?」
「・・・・どういう意味ですか?」
「はあ・・・・こりゃあ、どうしようもないバカだな!!」
「・・・・」
「いいか、今から俺のいう話をよく聞けよ!!」
「・・・・」
「なんだ?その態度は!!」
「・・・・バカと言われて怒らない人間はいないでしょ!!」
「はあ・・・・こりゃあもう、どうしようもない男だ・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・谷沢さんに頼んだ私がバカでした」
「サークルを立ち上げるなんてバカげた事はやめといた方が良いよ!オマエのためだ!!」
「・・・・谷沢さん、まだ昔のことに拘ってるんですね」
「はっ??」
「昔、OTBチェスサークル新設しようとして・・・・ダメだったこと」
「・・・・なあ、もうひとつ訊いていいか?」
「なんですか?」
「オマエ・・・・心のそこから、俺のこと、バカにしてるだろ?」

2007年04月10日

貴方の周りにいないと良いですね!

「救いようのない人は、どんな人ですか?」
「嫌いな人物だからといって、その嫌いな人物に対して儀礼的にも挨拶が出来ない奴ですね!!年々増加しているような気がします」
「<嫌いな奴に挨拶したくない>と思うのが、人情だと思いますが・・・・」
「・・・・いつでも人と勝負が出来るんでしたら、どうぞ、勝手にやってください!!言っときますけど、私は責任とりませんから!!」

2007年04月16日

そういえば・・・ここ、blogだったな 27

 この後の文は過激になるかもしれませんが、御了承願います。

 四月にはいって少したちました。新しい生活に少しは慣れた方もいるでしょう(嫌気がさしてきた方もいるかもしれませんね)。
 JCA会員の方で住み慣れた地域からに転居された方もいるかもしれません。そのような方に私が今まで参加したことのあるクラブ・サークル(ともにCCと略します)の例会について書きます。
 なお、CCによっては例会参加したときから数年経っているということもあるので情報としては古い、というのもあるかもしれません。また状況等が変化していることもあるかもしれません。あらかじめ御了承願います。現在休止中と思われる四日市CCや四国CCについては今回は書きません。四日市CCと四国CCの代表をされていた方の人柄は良心的な性格をされてました。またサークル活動が再開されることを切に祈ります。

 えっ?何ですか?今、なんて言いました?
 
 「良心的な性格の代表がいるなら・・・下衆みたいな性格のOTBチェスプレーヤーが存在するのか?」

 ああ、下衆みたいなOTBチェスプレーヤーですか?いますよ!!はい。私は特定して書きませんから是非とも貴方自身で足を運んでみて私の感想が間違いかどうか確認してきてください(ここまで書けば・・・・下衆も少しは良心に目覚めるでしょう。それこそ下衆に振り回された人々が報われる、ということです)。

 さて、本題に戻ります。


 例会運営方法を大雑把に分けると次の2つのうちの1つが選択されてます。

1)一斉対局(対局開始時刻を定め決められた時間に始まる。松戸CC・静岡CC・大阪EPCC・神戸CC・熊本CC)。

2)その場対応(特に対局開始時刻は無い。来た人がそのときに空いている方を試合をする。名古屋CC・福岡CC)。

 1)も2)もそれぞれ一長一短があります。まず短所。

 1)だと初めて参加される方が例会開始時刻を特に気をつけていないと次の対局開始時刻まで待つことになります。
 2)は例会会場に入る時刻が1秒でもタイミングが悪いと(遅いと)一人で待つことになります。

 長所

 1)だと次の対局開始時刻はほぼ固定されているので、あらかじめ自分で対局数を設定できます。

 2)だとタイミングがあえばCCによっては局数が多くこなせます(私は福岡CC例会で5局、7局したことがあります)。

 対戦相手の決定についてですが・・・2)はともかく、1)だとTDが決めます。TDがどのような方針で組み合わせをするか?ですが、CCによってマチマチです(基本理念を決めているTDと基本理念を決めていないTDがある)。
 そういえば、某CCの某TDは、昔はよく自分に(当然、某TDに)好意的な人には優遇処置をして(リクエストに応える等)自分に敵対的な人物には・・・現在はどうなんでしょうね?昔に比べて例会参加者が激減したから(まあ、見事に減ったもんだ!!)作為的にやるのも難しくなったんでしょうか、以前に比べると優遇しまくる状態は少なくなったような感はあります(優遇処置が完全になくなった、ということは無いでしょうけどねえ)。

 対局の際の色(自分が白番か黒番のどちらになるか)についての決定は以下の通りです。

 松戸CC  TDが決定

 静岡CC  TDが決定

 名古屋CC TDが決定(ごく稀にトスの場合もある)

 大阪EPCC 初対局の場合はトス(以降は前回対局時の逆色)

 神戸CC  基本的にトス

 福岡CC  TDが決定

 熊本CC  TDが決定

 神戸CCを見て<じゃあ、毎回トスするの?>と思われた方もいるでしょう。そのあたりについては・・・実は私も不明です(トスをしなかった時もありました)。知りたい方は神戸CCのTDに訊いてください。

 こうして各CCをながめてみますと・・・トスをやってるのは関西地区だけですね。原因はよくわかりません。地域的特色なんでしょうか?どうでもいいことですが・・・私は大阪EPCCでトスをして黒番になった数の方が白番になった数より多かったですね(白15回?黒25回?)。まあ現時点で偏っているだけ、なんでしょう。

 試合の持ち時間

 松戸CC 例会会場によって異なる(松戸会場だと45分15秒累加)

 静岡CC 30分30秒累加(変更されることもある)

 名古屋CC 40分30秒累加(変更されることもある)

 大阪EPCC 35手50分+10分もしくは35分30秒累加

 神戸CC  23手40分+20分(30分30秒累加もありえる)

 福岡CC  対局者同士の話し合い(いろいろな持ち時間だったようね記憶があります)。

 熊本CC  私が参加した数年前は25分30秒累加(現在は変更されているはずです)

 う~ん、これもCCによって特色がありますね。
        

 
 
 

そういえば・・・ここ、blogだったな 28

 当blog開始から1年ですか。

 1年で書けた短編駄作は・・・なんかなあ、最近は完全にネタすら浮かばない状態。

 OTBチェスであった不愉快な出来事はやたらと発生するんだが(なんで喧嘩を売られることが多いんだろう?)・・・これも私の人徳が無いから、だろう(私に人徳が無いから変な奴ばかり寄ってくるんだろうね)。

 来年の今頃は、もう少しマシなこと、書きたいねえ。

2007年04月21日

全世代憎悪

「次の方、どうぞ」
「三十五歳、男性です」
「お悩みは?」
「職場で・・・職場以外でもそうなんですが、若い連中の考えている事が理解できません」
「若い連中の大体の年齢は?」
「そうですねえ、十歳下かな」
「二十五歳くらいの方ですね」
「なんか・・・異星人と話しているような感覚になるときがあります」
「異星人・・・・ですか」
「そいつ等は、一人でいるときはおとなしいんですが、複数になるとギャングみたいな行動に走りやすいですねえ」
「はあ・・・・」
「自分たちと年齢が近い人間としかコミュニケーションをとりたがらない感じがします」
「そうですねえ・・・・貴方くらいの年齢の方から、よく似た感想を聞くことが多いですねえ」
「連中と、どう接したら良いですか?」
「・・・・この際、考え方を変えてみますか?」
「考え方、とは?」
「基本的に若い年齢の方々は年をめされた方々に比べて教養・人生経験が足りません。ですから、若い人たちを自分の都合の良いように操るんです」
「操る?」
「ええ。だって、貴方ほどの年齢の方々でしたら、ある程度は可能でしょ?」
「なるほどなあ・・・・確かに馬鹿が多いもんな!!若い奴等は」
「やってみますか?」
「やろうと思ったら簡単だよ!!でも、俺はやらないよ」
「どうして?」
「俺はなあ、自分より弱い立場の人間をだなあ騙して泣かせるような恥知らず、じゃあ無いんだよ!!」
「・・・・」
「ああ、オマエみたいなロクデナシと話すのは時間の無駄だ!!帰るか」
「ハハハ」
「何、笑ってんだ?」
「だって、貴方は馬鹿だもん!!」
「なんじゃ、こら」
「だって、自分より弱い奴を叩きのめす、なんてこと、今の時代、当たり前のことじゃあないですか!!」
「はっ?おい、人と話すときは気をつけて話をしろよ」
「なんですか?もしかして・・・・」
「わかるだろ?」
「貴方、ホントに馬鹿だ!!長生き出来ませんよ!!」
「・・・・オマエが今までどんな奴と話をしてきたか知らんが・・・・この俺を、今まで会った人間と一緒にするなよ!!」
「そうですねえ・・・・たまに、貴方の世代の方で貴方と似たような反応はありましたねえ」
「・・・・」
「さて・・・・貴方はどうやら今の時代に珍しく〝心の優しい方〟のようですねえ」
「別に」
「いや、今時あまりいないんです!!」
「・・・・」
「平気な顔をしてですねえ『自分より劣った人間から財産を巻上げて何が悪い?』と言う人がいますからねえ」
「・・・・まあ、いるだろうな」
「さてと・・・すみませんが、お昼休みの時間になりました。話の続きは・・・・」
「・・・・わかった。どうしたらいい?」
「お時間は、よろしいですか?」
「今日は休みの日だから・・・時間はある」
「そうですか・・・・では、また一時間後に」

「ああ、すみません。それでは、さきほどの続きです」
「ああ」
「お尋ねしたいのですが・・・・貴方は、もしかして自分より年上の方にも不満はありませんか?」
「上の連中か・・・・ああ、あるよ」
「やはり、そうですか」
「だってよお、偉そうに俺たちに説教垂れながら、アイツ等だって大したことねえんだから」
「・・・・」
「だからといって、俺と同い年の連中も偉人なんざあ、いないけどな」
「・・・・以前から思ってたことがあります」
「何だ?」
「貴方たちの世代は、まだ体育会系の名残りがありますねえ」
「ああ、そうだねえ」
「前時代的な体育会系だと、変な先輩がいたら後輩は堪ったもんじゃないですね」
「ああ」
「あまりにも年功序列的なことがあると、基本的に上の世代を憎むようになります」
「まあね」
「これを私は〝前世代憎悪〟と定義しているんですが・・・・果たして、今はどうなんでしょうか?」
「今の若い奴等なんか、まだ恵まれてるぜ!!俺たちに比べれば」
「どういう点で?」
「俺たちのときなんて・・・メチャクチャだったよ!!問題の先送りばかりしてたし、情報操作だって今より派手にやってやがったし」
「でも、それは今でも同じじゃあ、ないですか」
「便利なツールなんて無かったからなあ。情報を手に入れるのが今より大変だった」
「でも、同時代を知っている方なら条件は同じではないですか」
「・・・・まあ、そうかもしれんが・・・・ある意味、今の若い連中が羨ましいよ」
「でも、さっき貴方は若い連中のこと、嫌ってませんでしたか?」
「嫌いなことは嫌いなんだが・・・・何で若い連中は、こんな便利な世の中で短絡的なことしか発想が浮かばないんだろう?」
「短絡的とは?」
「忍耐なんか、全然しらんだろう。想像力なんてカケラも無いんじゃないか」
「まあ、それは若いですからねえ」
「・・・・」
「この頃、思ってたんです。〝前世代憎悪〟は〝全世代憎悪〟じゃないか?って。ゼンが全のゼン」
「全員か」
「ええ」
「全ての世代で憎悪ですか」
「年寄りを敬う気持ちなど無く子供を守る心など無い。ただ、自分以外は敵。自分にとって都合の良い人だけが味方。ただ、自分にとって都合の良い人が苦境に陥ったときは遠慮なく陵辱する」
「ふっ、世も末だな」
「しかし・・・考えてみれば、全世代憎悪など次の三点に比べればマシな方かもしれません」
「次の三点というのは?」
「厄介な順に、身分差別、人種差別、既得権争奪」
「全世代憎悪なんて、この三つのうちのひとつでも改善されたら、少しはマシになります。ただ、この三つのうちの一つが改善されるなんてこと、たぶん私も貴方も生きているうちには、ないでしょうね」
「既得権争奪なあ・・・・しかし、その言葉だけだと、勘違いする奴はいないか?」
「勘違いしてくれる人はまだ良心的な人です。悪意に満ちた人なら、私が意味することは瞬時にわかりますよ。悪事を働いている輩ほど、自分の後ろめたさは、よく承知しているはずです」

2007年04月28日

お嬢さまのために(前編)

「お嬢さま」
「何?」
「お手数ですが、こちらをお読みください」


 

   局後検討                                           HAWK
「ドローオファー」
 谷沢憲二の声が喫茶アイソレート ポーンの店内に響いた。
<残り時間三分……ドローで良し、とするか>
 棋譜用紙の白三十五手目の欄にR×g7+(=)と記すと、谷沢は対戦相手である熊野勝久を見つめた。
<ドローなら、黒も不満はないはず>
 谷沢は両手を膝の上に置き姿勢を正した。熊野が谷沢の提案を受諾して握手を求めた時に備えるためだ。
 十秒後、熊野は黒三十五手目を指した。35...K×g7。
<はっ??オッサン……>
 熊野が提案を拒否するなど全く想像していなかったので、谷沢は驚いた。
<はあ……やること決まってるのに>
 すぐに平静を取り戻し谷沢は白三十六手目を指した。そのあと、白黒双方ノータイムの着手が続いた。黒三十八手目を指した直後、熊野が呟いた。
「……」
「んん?」
 熊野が発した言葉が聞き取れなかったので、谷沢は思わず声を上げて熊野の目を見た。
「ドローオファー」
「ああ。ドローアグリード」
 熊野が今度はじっかりと言った。谷沢も意味を理解し提案受け入れの意思を告げた後、右手を差し出した。握手を交わして引き分けが成立した。
「え~と、他の局は終わってるのかな?」
「うん……終わってるね」
 小声で訊いた谷沢に、熊野も小声で答えた。
「はあ……途中で時間使いすぎたなあ」
 試合の緊張から開放された谷沢は手を頭の後ろに組んで背を反らして叫んだ。熊野は棋譜用紙を見つめている。
「最初から……いきますか」
「はい」
 谷沢と熊野は手元にある相手の駒を返して、駒を初期配置にならべ直した。それから局後の検討を始めた。
1.e4 c5 2.Nf3 Nc6 3.d4 cd4 4.Nd4 Nf6 5.Nc3 e5 6.Ndb5 d6 7.Bg5 a6 8.Na3 b5 9.Nd5 Be7 10.Bf6 Bf6 11.c3 0-0 12.Nc2 Bg5 13.a4 ba4 14.Ra4 a5 15.Bc4 Rb8 16.b3 Kh8 17.h4 Bh6 18.Nce3 Be6
 熊野が首をかしげて呟いた。
「これが良くなかったなあ」
「ここはBe3を予想してたんですが…」
「やっぱ、それしか無いのか」
「この後、NでBを取って黒がNe7としたときに、白がどうするか?ですねえ……」
 咳払いをしてから、谷沢が続けた。
「昨日下調べしましたけど、ここから白の手も悩みますねえ。とりあえず事前に考えた手はありましたけど…」
19.Nf5 Bf5
「d5のNを取ったら、どうなんだろ?やっぱ、危ないかな」
 谷沢の問いかけに、熊野は右手で頭を掻きながら、テーブルにある棋譜用紙を見つめた。
「ここは、迷ったけどねえ」
「でも、やっぱりf5の方が良いか……ちょっと、やってみますか?」
「やってみる」
 三分ほど、二人は黒19手目にBd5とした場合の変化手順を指し示したみた。
「う~ん……これはこれで、ややこしいな。実戦手順に戻りますか」
「そうだね」
20.ef5 e4
 e4のPを掴みながら熊野が言った。
「うっかりしてたなあ。白の次の手が見えてない」
「そうですねえ」
21.g4 Ne5 22.g5 Nf3 23.Kf1 Bg5 24.hg5 Qg5 25.Ne3
「谷沢くん。実戦中に<白にNe3と、うまい受けがあるなあ>と思ったんだよ」
「そうですねえ。Qのダイヤゴナルを止めてf5のPを守る。これがぴったりか」
25…Qf6 26.Bd5
 谷沢がテーブルの端を右手中指で叩き、左手で頬杖をついた。
「ここなあ…とりあえずe4のPを取りにいくのを優先させたけど…」
「いや、良いんじゃないかな」
「黒の次の手で、マテリアルはイーブンになりますよ」
26...Qc3 27.Be4 Nd2 28.Kg2 Rb3 29.Qc2 Ne4 30.Qe4 Rb4 31.Rb4 ab4 32.Qe7
「いちおう、これで黒に脅しをかけたんですが……」
「f6の方が良かったんじゃない?」
 それまで隣のテーブルで検討を見ていた富樫賢吾が、立ち上がり谷沢に告げた。
「そっちの方が良かったかな?」
 谷沢が盤面を黒31手目の局面に戻した。
「黒がg6としたらQをh4にまわすでしょ、そこで黒がh5としたらQg5とすれば」
「う~ん…」
「いや、待って。f6のときに黒がh6としたら?」
 熊野が感想を述べると、谷沢も富樫も言葉に詰まった。
「h6なあ」
 読みに入ってなかった手なので、富樫も腕組みをして頭をひねった。
「とりあえず、今はまた実戦手順に戻りましょう。後でまた検討で」
「はいはい」
 谷沢がとりあえず促して熊野と二人で白32手目の局面を再現した。
32…Qc6 33.Kh2 Kg8 34.Rg1 Qf3
「谷沢くん。次、Ng4で白の勝ち、じゃないか?」
「えっ?」
「……うん、白が勝ってんじゃない」
 熊野に指摘され、しかも富樫も支持したので、谷沢は盤面を食い入るように見つめた。
 十分後、変化手順の出尽くした感が見えたので、谷沢は気持ちの整理をつけ、検討が終了のときにする挨拶を熊野にした。
「ありがとうございました」
 谷沢は頭を下げた。
「ありがとうございました」
 熊野も頭を下げた。
 熊野はジュースを買いに外に出たが、谷沢は勝ち局を逃したからか、しばらく呆然としていた。
                                          (初出:メイトスレッド3号)


「……ふ~ん、はいはい」
「あっ、読まれましたか」
「……しかし、これ、オチも何もない短編小説というか小話ねえ」
「……」
「真剣な顔して『お嬢さま、こちらをお読み下さい』とか言うから、読んでみたけど」
「なにぶん、私が昔書いた駄作ですから」
「要するに……試合が終わってからの検討の雰囲気がこんな感じ、と伝えたいわけね」
「はい」
「……書かれていたゲームは、随分昔のだけど、シシリアン・スベシュニコフね」
「昔は黒番で採用する人が多かったんです」
「ちょっと、ならべてみるか」
「……」
「……ふ~ん、本当に懐かしいラインねえ。21世紀初頭の香りがするわ」
「……」
「ねえ?」
「はい、何でしょう?」
「白29手目QC2のところ、ここでNd5は考えてなかったの?」
「ここで、ですか……」
「……もう、いいわ。夜も遅いし」
「お嬢さま」
「何よ?」
「申し訳ありませんが、こちらもお読み願います」
「ちょっと、勘弁してよお」
                                                    (つづく)

そういえば・・・ここ、blogだったな 29

 明日から全国大会ですか。

2007年04月29日

そういえば・・・ここ、blogだったな 30

 Yamagishi氏から〝そういえば・・・29〟のコメント欄に全国大会出場者のリストがありましたので、転載します(某氏より、リスト20のPfeifer氏が棄権された、という未確認情報を聞きました。もし間違えていたら、すみません)。

 全国大会の出場者は次のとおりです。氏名の後の数字はJCAレイティングです。

1.南條遼介2231
2.Bibby,Simon2219
3.馬場雅裕2193
4.小島慎也2189
5.田中優毅2156
6.佐野富2104
7.塩見亮2073
8.Looijmans,Karel2042
9.権田源太郎2033
10.Dale,Colin2014
11.上杉晋作2003
12.三阪晋1996
13.入江有樹1986
14.野口恒治1979
15.真鍋浩1966
16.佐藤要1926
17.杉本公一1918
18.Stawski,Nikolai1913
19.小川元気1891
20.Pfeifer,Matthias1882
21.釼持徹1876
22.Good,Shane1865
23.田畑穣1841
24.山岸智彦1809
25.坂井延寿1807
26.堀井宣秀1802
27.山田弘平1798
28.井上祥1795
29.福田豊秋1771
30.小林厚彦1731
31.大竹栄1724
32.岡田充弘1715
33.栗原大地1709
34.浜根謙一1703
35.小笠誠一1699
36.S.R.Diba1587
37.高安信行1583
38.中川笑子1569
39.寺崎祐基1554
40.袴田栄治1471
41.小林勝彦1470
42.長谷川愛美1403

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