「・・・・」
「谷沢さん、どうしたんですか?」
「<OTBチェスクラブ・サークルのリーダーは大変だなあ>って考えてたの」
「はあ?」
「一生懸命運営してるのに・・・・参加してくれるプレーヤーは、なかなか増えないからねえ」
「また、その話ですか」
「全部のクラブ・サークルを見てきたわけじゃないけど・・・・苦労してるとこ、多いからなあ」
「やっぱ・・・・こういうの、トップの責任でしょ?」
「う~ん・・・・」
「トップが交代したら、変わりませんかね?」
「簡単に言うけど、俺には、どうすることも出来ないからねえ」
「それじゃあ、しょうがないでしょう。まあ、せいぜい、考えてください」
「んん?」
「俺は、別にネットで充分だし」
「・・・・」
「だって、わざわざ例会とか大会の開始時間に合わせるの、大変なんですよ!おまけに、『時計やセット持って来い』でしょ・・・・そんなの、<そっちで用意してくれよ!>と思いますね」
「おまえ、道具揃えるのが・・・・」
「行ったら行ったで、変わり映えのしない面子ですからねえ」
「・・・・」
「わざわざね、嫌いな奴のいてるOTBなんかやるより、ネットで自分と合う奴とだけゲームしてる方が気楽ですからねえ」
「まあ・・・OTBは、気、遣うからなあ」
「そういうことで、俺、帰りますね」
「・・・・」
「谷沢さん」
「何?」
「谷沢さんは別にクラブ・サークルのリーダーじゃないんだから、悩むこと無いですよ!そんなの悩んでも、時間の無駄ですよ」