(前回からの続きです)
もう一つ、重要な引き分けの局面をお示しします。
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再び、白キングの通り道を横切るように、障壁が形成されています。この図のd5, d6, d7, e7のマスには行けませんから、白キングはe5-d4-c5-c6-b7かf7-e8-d8-c7-b7か、いずれかの遠回りの道をとらなければなりません。どちらの場合でも、b7の地点に達するまでには5手かかりますし、その間に黒も十分な時間が取れますので、ナイトをa8の地点で捨てて、黒キングをc7のマスに置いてステイルメイトの局面にすることができるのです。
この2つの局面に慣れてしまった方なら、次のスタディは難しくはないでしょう。
42 (N. Grigoriev, 1932)
どうやって、白は引き分けに持ち込みましょうか?ナイトは1.Ng6 h3 2.Nf4 h2 3.Ne2+ Kd2 4.Ng3Ke1 5.Kd6 Kf7とすると黒が勝ってしまうので、直接的な方法ではポーンを捕まえることはできません。
しかし、ポーンを捕らえるために、黒キングの一を利用することはできないのでしょうか?この考え方を知っていれば、皆さんは、ナイトの正確な動きを簡単に見つけ出すことができます。
この局面から、1.Nf7 h3 2.Ng5 h2 3.Ne4+です。これで白は4.Ng3や4.Nf2で、ポーンをとめることが可能になります。正しい指し手の選択は、黒キングの方向によって決まります。つまり3...Kd3なら.Ng3!が絶対手で、3...Kd4なら、単に4.Nf2!で十分です。両方とも相手キングからポーンへの道に、障壁を張っています。
けっきょく、黒の最善の作戦は、すぐに迂回を始めること、すなわち3...Kc2と指すことです。もし白がすぐに4.Nf2と応じたら、4...Kd2 5.Kd6 Ke2 6.Nh1 Kf3 7.Ke5 Kf2で、白が負けてしまいます。しかし、4.Ng3! Kd1 5.Kd6 Ke1 6.Ke5 Kf2 7.Kf4と続けると、白はナイトの救助に間に合い、引き分けに持ち込むことができます。
読者の皆さんは、ナイトがポーンに対していつも受け身に立たされているわけではないということを知って、面白いと思ったのではないでしょうか。もし、端のポーンの場合で、相手のキングがボードの隅にいて、自分のポーンが進路を塞いでいるときには、その周りにメイトの包囲網を張ることもできます。
次の図は、例外的な局面のひとつです。
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この局面は、はるか12世紀から知られているものです。白は1.Nb4+ Ka1 2.Kc1 a2 3.Nc2#の3手でメイトにできます。